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◆豆たっぷり野菜スープ

 豆類は、身体に溜まった余分な水分や湿気を、体外に排出する役割があります。梅雨シーズンは、豆類を活用したメニューを積極的に取り入れるのもおすすめです。乾物で流通することの多い豆は、下茹でや、戻す時間がかかることが難点です。そんな時には手軽に利用できる、缶詰やパウチタイプの水煮豆を使ってみましょう。

 選ぶ際のポイントは、砂糖や調味料で味付けをしていないシンプルな豆であることです。濃い味付けは、梅雨のシーズンは体調悪化の原因にもなるので、だるさを感じる日には、あっさりとしたスープ料理を食べるように心がけましょう。

 玉ねぎや塩麹は、お腹温め効果も期待できる食材。冷たいものを食べる機会が多い方はお腹が冷えやすく、下半身の重だるさに繋がります。おへそ周りが冷たく感じる方や、梅雨から夏に下痢や軟便になりやすい方は、身体を温める食材も活用するといいでしょう。

●材料(4人前)

・ミックスビーンズ缶:1缶
・玉ねぎ:1個
・人参:小1個
・塩麹:少々

●作り方

(1)玉ねぎは皮をむいて角切りにします。人参も同じくらいの大きさになるように角切りにします。

(2)鍋に1000cc程の水を入れて、ミックスビーンズ、玉ねぎ、人参を入れて加熱します。

(3)野菜が柔らかくなったら、塩麹で味を整えて完成です。

むくみを解消する薬膳料理で元気に梅雨を乗り切ろう!

 梅雨はどんよりとした曇り空と、続く雨に気分も落ち込み、身体が重くなりがちです。しかし、梅雨の雨は私達日本人の主食である、米の成長を助けるためや、夏の水不足を防ぐためにも、必要不可欠なシーズンです。

 今回ご紹介したむくみ対策の食事では、梅雨を元気に過ごすポイント食材もお伝えしてきました。季節に沿った食べ物で身体を整えることで、日本の四季を身近に感じる機会になりますよ。ジメジメしてむくむから梅雨は苦手だと思う方も、梅雨を楽しむ方法として活用してみましょう。

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さとうあい

宮城県仙台市在住の料理家。フードコーディネーターや学校講師などを通して飲食業界に携わること20年以上。現在は、企業様向けフードコンサルティング事業を行う、motto cooking tableを主宰する傍ら、レシピライターとしても活動中。また、国際中医薬膳師として、アレルギー体質などの不調に悩む子ども達へ、美味しく食べて健康になれる薬膳料理「こども薬膳」を広める活動も行う。

次の話を読む実は「焼き鳥」も立派な薬膳料理 ポイントは部位と選ぶメニュー おすすめ5品に自慢したくなる雑学も

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Column

さとうあいの薬膳レシピ

季節の変わり目や、疲れなどからくる体調の変化に薬膳料理はいかがでしょう。
身近な食材を使った薬膳料理を、料理家のさとうあいさんが教えてくれます。
難しい準備は不要! 簡単でおいしいレシピの数々に体も喜ぶはず。

2024.06.01(土)
文・撮影=さとうあい