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梅雨の時期は胃腸を養生しましょう
暑くてジメジメした空気が漂う梅雨の季節は、体の不快感から、ストレスや疲れが出やすくなるシーズンです。湿度も高くなることから、湿気の苦手な胃腸は弱くなりがち。胃腸は、身体の中心にあり、消化吸収において大事な働きを担っています。働きが低下することで、便秘をはじめとした様々な身体の不調が出てきます。
このシーズンの腸の不調の特徴は、便秘や下痢を繰り返してしまうこと。薬膳では、便秘の場合と下痢の場合、症状は違いますが、どちらも胃腸を養生することで改善できると考えられています。
今回は、梅雨の時期の胃腸の養生におすすめの食材を使ったレシピをご紹介します。
◆長芋とニラの粥
長芋は身体の疲れを取りながら、胃腸の働きを助けてくれる効果があります。効能の高い皮も、ひげ根を焼くことで食べられるので、剥かずに使用してみましょう。手足の冷えの症状が気になる時には、身体を温める効果のあるニラや生姜の入った粥がおすすめです。便秘にも効果がありますが、下痢症状がひどい場合の養生によりおすすめのレシピです。
●材料(1人前)
・ごはん 100g
・長芋 100g
・水 200cc
・ニラ 50g
・生姜 1片(10gほど)
・卵 1個
・梅干し 1個
・塩 少々
●作り方
(1) 長芋は菜箸などに刺して、ガスの直火に当ててひげ根を焼きます。ひげ根が焼けたら、長芋の表面をよく洗います。
(2) 長芋は角切り、生姜は皮ごとすり下ろします。ニラは1cm幅に切ります。
(3) 小鍋にごはん、長芋、水を入れて弱火で加熱します。
(4) 長芋が柔らかくなるまで、吹きこぼれないように気をつけながら弱火で煮ます。途中、水分が足りなくなってきたら、その都度追加しながら加熱しましょう。
(5) ニラを入れて、塩で味を整えます。強い塩味は消化に負担をかけるので、塩分は控えめに調整しましょう。
(6) 中心をくぼませて、卵を割り入れます。蓋をして白身が固まるまで、弱火で加熱します。
(7) 卵が半熟状になったら、火からおろし、梅干しを添えて盛り付けて完成です。
2022.06.08(水)
文・撮影=さとうあい