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寒さが本格化してくる冬に多い身体のトラブルが「腰痛」。薬膳では、腰痛は「腎」という臓腑の不調が関係していると考えられています。腎は成長と老化に関わる場所で、腎が弱ると白髪が増える、骨がもろくなる、腰痛、耳が聞こえにくくなるなどの症状が現れます。
特に寒さに影響を受ける場所なので、これからの時期はより不調を感じやすくなるため、注意が必要です。辛い腰痛ですが、そのほとんどは原因が特定できない場合が多いようです。お風呂やホットタオルで温めたり、ストレッチやマッサージをしたりすることでケアできる方法もありますが、今回は食べ物でできる腰痛ケアをご紹介します。
冬になると腰が痛くなりやすい方や、足腰のだるさを感じる方は、食べ物でできる腰痛ケアを取り入れてみてはいかがでしょうか?
◆牡蠣とほうれん草の卵とじ
冬に弱りやすい、腎のケアをする食材の代表が「黒い食材」です。寒いシーズンは、黒ごま、黒豆、黒木耳などを日常的に取り入れるのもいいでしょう。黒豆や黒米を入れた雑穀ご飯は、毎日の食卓にも取り入れやすいのでおすすめです。
これから旬を迎える牡蠣も腎のケアにおすすめです。牡蠣はカットせずに鍋やスープに入れる食べ方が一般的ですが、牡蠣の食感が苦手な方は細かく刻んでから調理しても美味しく召し上がれます。みじん切りの牡蠣は、パスタや炒め物などに利用すると料理にコクが生まれ、旨味たっぷりの仕上がりになりますよ。
●材料(2人前)
・牡蠣:100g
・長ねぎ:1本
・黒木耳(乾燥):5g
・ほうれん草:4株
・卵:2個
・ご飯:人数分
<調味料>
・だし汁:300ml
・醤油:小さじ2
・調理酒:小さじ1
・みりん:小さじ1
●作り方
(1)黒木耳は水で戻します。長ねぎは斜め切りにします。ほうれん草は4センチの長さに切り、15分ほど水にさらしてアク抜きをします。
(2)フライパンに調味料を入れて沸騰させます。(1)の黒木耳、長ねぎ、牡蠣を入れて中火で煮ます。
(3)長ねぎがしんなりしてきたら、ほうれん草を入れます。
(4)全体を優しく混ぜて、ほうれん草に火を通します。
(5)ボウルに割ってよく溶きほぐした卵を全体に回し入れ、蓋をして弱火で加熱します。卵が半熟状になったら火を止めます。
(6)器にご飯を盛り、(5)をのせて完成です。
2023.12.19(火)
文・撮影=さとうあい