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春を迎え、新しい仕事や環境での生活を送っている方、ついつい頑張りすぎていませんか。ストレスを抱えたまま、自分でも気が付かずに頑張り続けることで起きてしまう5月病。疲れが溜まってくるゴールデンウィーク明け頃は、特に注意が必要です。
薬膳では、体を正常に動かし生きるために必要なエネルギーのことを「気」と呼びます。体内に充分に満たされ、滞りなく巡ることで健康を維持できると考えられています。
5月病の症状には、エネルギーである気の不足と、気の巡り不足が関係しています。気が不足すると、疲れやすくなったり、倦怠感を感じたりします。また、気の巡りの悪化では、イライラを感じたり焦燥感にかられたり、気持ちのコントロールが難しくなるのが特徴です。
「5月病」の症状である、これらの項目に思い当たる部分がないか、セルフチェックをしてみましょう。
- ●やる気が出ない
- ●集中力がすぐに落ちてしまう
- ●体が重くだるい
- ●些細なことが気になってしまう
- ●イライラする気持ちがコントロールできない
- ●夜眠りが浅かったり、何度も起きてしまう
- ●朝元気がない
- ●涙が勝手に出てくる
- ●暑くないのに汗が勝手に出てくる
チェックがついた項目がある方は、体と心が頑張りすぎているサインです! 今回ご紹介する薬膳料理を活用しながら、自分をいたわってあげる機会を作りましょう。症状が深刻化する前に、薬膳知識を活用し気持ちのケアをしてみてください。
◆鶏胸肉の塩麹レモン蒸し
体の疲れを感じている方は、脂の少ない鶏胸肉がおすすめです。塩麹で下味をつけることで、しっとり柔らかな仕上がりになりますよ。鶏肉やきのこはエネルギーを補ってくれる食材。消化に負担のかからない、蒸し料理やスープに活用してみましょう。
レモンやキャベツは、気の巡りをアップする食材です。爽やかなレモンの香りは、鬱滞した気持ちのリフレッシュにも効果的ですよ。
●材料(4人前)
・鶏胸肉:200g
・塩麹:大さじ1
・キャベツ:100g
・しめじ:1pc
・レモン:1個
●作り方
(1)鶏胸肉は脂を取り除き、そぎ切りにします。塩麹を全体にまぶし、15分ほど味をなじませます。
(2)キャベツはざく切り、しめじは固い部分を切り落とし、手でさきます。
(3)蒸し器にキャベツ、しめじを広げて入れます。
(4)(1)の鶏肉を全体に広げます。
(5)薄切りにしたレモンを鶏肉の間に挟みます。鍋に湯を沸かし、蒸し器をおいて加熱します。
(6)10分ほど、中火で加熱をしたら完成です。
2024.04.23(火)
文・撮影=さとうあい