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 寒い冬から、気分も華やぐ春が近づきつつあるシーズン。お花見や、野外のイベントなどに外出される方も多いのではないでしょうか。しかし、この時期は「花粉症」の方にとっては辛い時。せっかくの外出も、思う存分楽しめないということも。陽気がいい日は特に、花粉の飛散量がアップするので、外出を控えてしまう方も多いようです。

 寒暖差の残る春先シーズンに、気になる花粉症の症状は「鼻水」です。薬膳では、鼻水は体の排出力が落ちることで、余分な水が留まってしまい起こる現象だと考えられています。今回ご紹介するメニューでは、日常でも使いやすい薬膳食材をセレクトしています。花粉症シーズン、鼻水トラブルが絶えない方は、毎日のご飯でできる薬膳ケアをぜひご活用ください。


◆タラと大葉のふりかけ

 タラは、体の余分な水分を尿として排出する効果のある食材です。鮮度が落ちると臭みが気になる魚ではありますが、フワフワの繊維状になるまでしっかり加熱することで臭みもなくなり食べやすく、保存性も高い料理に仕上がりますよ。

 こちらのメニューは、冷えが原因のサラサラ鼻水タイプの方におすすめです。冷えを改善する海老や、大葉、生姜がたっぷり入った香りもいいふりかけです。

●材料(4人前)

・真タラ:2匹
・生姜:10g
・大葉:10枚
・干しエビ:大さじ2
・梅干し:2個
・塩:少々

●作り方

(1)大葉は千切りにします。生姜はすりおろし、梅干しは種を取り除き、細かく刻みます。

(2)タラは皮と骨を切り取り、ぶつ切りにします。

(3)フライパンにタラを入れて弱火で炒めます。

(4)タラを、木べらで細かく潰すように炒めます。

(5)10分ほど弱火で炒め続けると、タラの繊維がほぐれてフワフワの状態になります。

(6)干しエビ、大葉、梅干し、生姜を入れ、全体を混ぜます。

(7)均一な状態に混ざったら、塩で味を整えます。

(8)器に盛り付けて完成です。
※冷凍保存で1カ月、冷蔵保存で1週間を目安にお召し上がりください。

2024.03.03(日)
文・撮影=さとうあい