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◆海老と椎茸の蓮根蒸し

 花粉症の症状は、まだそれほど酷くないけれど、悪化しないように予防をしたい方におすすめなのがこちらのメニューです。レンコンやブロッコリーは、免疫力をアップし、アレルギーに負けない強い体作りに活用できる食材です。花粉症の悪化が気になる方は、日頃から取り入れ、予防に努めましょう。

 蒸し料理は、油を使わずに蒸気で調理するため、炒め物や揚げ物よりも体に優しい調理法です。胃腸の消化力が落ちているときや、アレルギー反応が出始めているときは油を使わずに作れる蒸し料理に挑戦するのもいいでしょう。

●材料(4人前)

・海老:150g
・椎茸:3個
・レンコン:300gほど
・ブロッコリー:1個
・片栗粉:適量

<下味調味料>
・片栗粉:20g
・調理酒:大さじ1
・塩胡椒:少々

●作り方

(1)ブロッコリーは房に切ります。椎茸は石づきを切り落とし、細かく切ります。

(2)レンコンは皮をむいて5mmの厚さほどに切って、水に15分さらしてアク抜きをします。

(3)海老は包丁でミンチにします。粘り気が出るまで刻んだら、ボウルに入れ、(1)の椎茸と混ぜ合わせます。

(4)<下味調味料>を入れてよく混ぜます。

(5)レンコンをボウルから取り出して水気を拭いたら、片栗粉を片面にまぶします。

(6)片栗粉をつけた面に(4)のタネをのせ、もうひとつのレンコンで挟みます。

(7)(6)の作業を繰り返し、蒸し器の中心に1列に並べます。

(8)周りにブロッコリーを置き、10分加熱して蒸します。

(9)海老に火が通ったら完成です。お好みでポン酢や醤油を添えましょう。

毎日のご飯に活かせる薬膳知識で、つらい花粉症シーズンを乗り切ろう!

 今回は、余分な水を体外に排出するメニューをご紹介しましたが、そもそも花粉症が悪化するような食材を避けることも大切です。特にアルコールや甘いお菓子、揚げ物、辛い料理は症状を悪化させる原因にもなるので、花粉の飛散量が多いシーズンは控えるように心がけましょう。

 そして、鼻水の原因にもなる水分は、知らず知らずのうちにたくさん飲んでしまいがち。特に排出が弱っている時期は、ご飯の中で食べるスープや味噌汁からも水分は摂取できるので、飲みすぎないように気を付けましょう。ポイントは、「喉が渇いたら飲む」を意識することです。毎日の食生活でできる花粉ケア、ぜひご活用ください。

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さとうあい

宮城県仙台市在住の料理家。フードコーディネーターや学校講師などを通して飲食業界に携わること20年以上。現在は、企業様向けフードコンサルティング事業を行う、motto cooking tableを主宰する傍ら、レシピライターとしても活動中。また、国際中医薬膳師として、アレルギー体質などの不調に悩む子ども達へ、美味しく食べて健康になれる薬膳料理「こども薬膳」を広める活動も行う。

次の話を読む肉を使ったヘルシーな薬膳料理でエネルギーをチャージ 冬から春の季節変化に負けない体に!

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Column

さとうあいの薬膳レシピ

季節の変わり目や、疲れなどからくる体調の変化に薬膳料理はいかがでしょう。
身近な食材を使った薬膳料理を、料理家のさとうあいさんが教えてくれます。
難しい準備は不要! 簡単でおいしいレシピの数々に体も喜ぶはず。

2024.03.03(日)
文・撮影=さとうあい