この記事の連載

◆食欲がないときにも嬉しい黒ごまと小豆の米粉蒸しパン

 胃腸の不調や食欲の低下を感じた時には、簡単に食べられる蒸しパン料理がおすすめです。米粉で作るので、主食がわりにもなりますよ。ごまは殻の中に効能が多いので、効率的に摂取するためにもすってから使用しましょう。

●材料(6個分)

・小豆茶を作った後の煮小豆:50g
・黒炒りごま:15g
・米粉:100g
・バーキングパウダー:小さじ1
・きび糖:20g
・豆乳:150cc

●作り方

(1) 黒炒りごまは、すり鉢ですり潰します。ボウルに米粉、黒ごま、ベーキングパウダー、きび糖を入れて泡立て器を使ってよく混ぜます。

(2) 煮小豆、豆乳を入れて簡単に混ぜます。小豆は飾り用にいくつか残しておきましょう。

(3) プリンカップなどに紙カップを重ね、スプーンを使って、2の生地を入れます。残しておいた小豆を上に散らします。

(4) 蒸し器に湯を沸かし、(3)を置いて15分強火で蒸します。15分間沸騰させ続けるので、途中でお湯が無くなってしまわないように、十分な量の水を沸かしましょう。

(5) 蒸しあがったら中心に串を刺しましょう。生地がついてこなければ完成です。

体に溜まった余分な水を「小豆」で排出して快適に夏を迎えよう

 体内に溜まる余分な水は、留まり続けることで水毒となり心身の不快症状に繋がります。様々な不調を回避するためにも、毎日の体調の変化に目を向け、整えていくことが大切です。

 暑さから水分を飲み過ぎてしまったり、冷たい飲み物ばかり飲んでしまったりといったことも、体に余計な水分を溜め込む要因になります。朝起きて、手足が動かしづらい、顔が腫れぼったいと感じた時は、体からのサインです。不調を感じる前に水分を排出できる食材を取り入れた食生活をおくることで、体が楽になっていきますよ。

 梅雨の疲れを残さず、暑い夏を快適に過ごすためにも、小豆を使った簡単な食養生を心がけてみましょう。

【写真でレシピを手軽に復習!】

さとうあい

宮城県仙台市在住の料理家。フードコーディネーターや学校講師などを通して飲食業界に携わること20年以上。現在は国際中医薬膳師の資格を取得し、子どもの不調を整える薬膳料理講座や、企業へのメニュー提案などをする傍ら、レシピライターとしても活動中。

次の話を読む暑い季節の【薬膳カレーレシピ4選】 “ベースの薬膳カレー”を作っておけば 体調によってアレンジ可能!

← この連載をはじめから読む

Column

さとうあいの薬膳レシピ

季節の変わり目や、疲れなどからくる体調の変化に薬膳料理はいかがでしょう。
身近な食材を使った薬膳料理を、料理家のさとうあいさんが教えてくれます。
難しい準備は不要! 簡単でおいしいレシピの数々に体も喜ぶはず。

2022.07.02(土)
文・撮影=さとうあい