この記事の連載

 外を歩くのが気持ちいい季節になり、青空の下を歩いたり、新緑がまぶしい公園でのんびり過ごしたりするのが楽しみな時期ですね。そんな時間は、心と体をリフレッシュできる絶好のチャンスです。

 でも実は、そんな気持ちのいい時間にも、知らず知らずのうちに紫外線の影響を受けていることがあります。ふと鏡を見たとき、「なんだか肌がくすんで見える」「シミが増えたかも」と、肌の小さな変化が気になることはありませんか?

 薬膳では、お肌の健康は、血の巡りと深く関係していると考えられています。血の流れが滞ると、老廃物がたまりやすくなり、シミやくすみの原因にもなります。そこで今回は、国際中医薬膳師のさとうあいさんに、毎日の食事で“巡り”をサポートし、内側から美肌を育てる薬膳レシピを伺いました。

 毎日のご飯で少し意識を変えるだけで、肌の調子にも嬉しい変化が現れてきます。忙しい日々でも続けやすい工夫や、食材の選び方のコツもあわせてお伝えします。

◆イワシとバジルのパスタ

 イワシは、お肌に必要な栄養をしっかり届けてくれる頼もしい食材。血の巡りを良くして肌の土台を内側から整えてくれるので、紫外線のダメージが気になり始める今の時期にぴったりです。

 仕上げに使ったバジルは、爽やかな香りで心をゆるめてくれます。紫外線の刺激に加え、ストレスや疲れでも巡りが乱れやすくなるため、心と体の両面から整えてあげたいですね。

 ふんわり香るバジルに、イワシの旨味が絡んだシンプルながら満足感のある一皿。しめじのプリッとした食感と黄パプリカの彩りも加わり、見た目も華やか。忙しい日のご飯にもおすすめです。

●材料(4人前)

・イワシの水煮缶:1缶
・しめじ:1株
・黄パプリカ:1/2個
・にんにく:1片
・パスタ:300g
・バジル:5枝
・オリーブオイル:小さじ1
・塩:適量
・黒酢:小さじ1
・醤油:小さじ1

●作り方

(1)にんにくはみじん切り、パプリカは千切り、しめじは根元を切り落として手でほぐします。

(2)フライパンに(1)のにんにく、オリーブオイルを入れて加熱をします。

(3)にんにくがきつね色になってきたら、(1)のしめじ、黄パプリカを加えて炒めます。

(4)しめじがしんなりしたら、イワシの水煮缶を汁ごと加えます。

(5)別鍋で茹でたパスタ、手でちぎったバジル、醤油、黒酢を入れて全体をよく混ぜます。

(6)塩で味を整え、器に盛り付けて完成です。

2025.05.16(金)
文・撮影=さとうあい