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さとうあいの薬膳レシピ #50
昨夏に紫外線をたっぷり浴びた髪は、知らず知らずのうちにダメージが蓄積しています。冬が来ると、さらに乾燥が加わり、髪のツヤや手触りに悩む方も多いでしょう。鏡を見たときに、髪のパサつきやボリュームのなさ、抜け毛が気になることはありませんか?そこで今回は国際中医薬膳師のさとうあいさんに、髪の健康を取り戻す美髪薬膳料理3選を伺いました。
髪の毛のトラブルは、外側からのケアに気を遣いがちですが、実は、身近な食材を使った薬膳料理で、内側から美しさを引き出すことも大事になります。
薬膳では、髪の毛は「血余(けつよ)」と言い、血が豊富に行き渡ることで潤いのあるツヤ髪を作ると考えられています。身体の内側の栄養が不足すると、パサつきや抜け毛が増える原因にもなります。
毎日の食事に少しの工夫を加えることで、髪の毛の健康を保つことができますよ。内側から美しさを引き出すために、美味しく栄養豊富な薬膳レシピをご活用ください。
◆鶏手羽肉と黒木耳の黒酢煮

鶏手羽肉は骨付きのまま煮込むことで、旨みが引き出されるだけでなく、骨から出る栄養素で髪の成長をしっかりサポートすることができます。箸で肉が骨から外れるくらい煮込むと、美味しく召し上がれますよ。
黒木耳はきのこ類の中でも血を補う効果が高く、潤いのあるツヤ髪を作るためにおすすめの食材です。長く煮込むことでやわらかい食感になるので、お好みの固さに調整して調理してみましょう。
寒い季節に甘みがアップするほうれん草も、血を補う効果のある食材です。毎日のごはんにも取り入れやすいので、ぜひご活用ください。
●材料(4人前)

・鶏手羽元肉:12本
・しめじ:1株
・生姜:20g
・乾燥黒木耳:10g
・ほうれん草:1/2袋
<調味料>
・黒酢:大さじ2
・醤油:大さじ2
・みりん:大さじ1
●作り方
(1)しめじは株を切り落とし、食べやすい大きさに手で裂きます。乾燥黒木耳は、水で戻します。生姜は、皮付きのまま薄切りにします。

(2)鍋に鶏手羽元肉と(1)の生姜を入れて加熱します。

(3)(1)のしめじ、黒木耳を入れ、水をひたひたに加えます。

(4)沸騰してきたら、<調味料>を入れて蓋をし、弱火で20分ほど煮込みます。

(5)骨から肉が外れるくらいやわらかくなったら、蓋を開け煮汁を煮詰めます。

(6)煮汁を蒸発させ、味の濃さを調整したら、ざく切りにして水に晒しておいたほうれん草を入れます。

(7)ほうれん草にサッと火が入ったら、器に盛り付け完成です。
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2025.01.31(金)
文・撮影=さとうあい