年末年始は、家族や友人と集う機会が増え、つい食べすぎ・飲みすぎが続いてしまう時期。楽しい時間のあと、重たい胃腸の疲れや、なんとなく体のだるさを感じたことはありませんか。
薬膳では、胃腸疲れが様々な不調を招くと考えられています。胃腸は、食べたものをエネルギーに変える消化と吸収の要です。ここが弱ると、どんなに栄養を摂っても力に変わらず、風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりやすい体になってしまいます。
特にお正月明けは、
・脂っぽい料理
・間食の増加
・運動量の低下
・睡眠リズムの乱れ
などが重なり、胃腸がオーバーワークになりがち。そんな時こそ、薬膳の考え方が役に立ちます。
今回ご紹介するのは、年明けの弱った胃腸に優しく染みわたる薬膳スープのレシピです。どれも難しい食材は使わず、身近な食材を組み合わせるだけで作ることができます。優しい味わいの温かいスープは胃腸の負担を軽くし、消化を助け、疲れた体にエネルギーを補ってくれます。少し体調が不安な日のリセットメニューとしてもおすすめです。
◆蓮根入り鶏団子の免疫アップ薬膳スープ
鶏肉は、体のエネルギーを補う代表食材。胃腸が弱ってエネルギー不足になると、風邪をひきやすくなるだけでなく、疲れやすさ、冷え、食欲不振にもつながります。鶏胸肉をふんわり団子にすることで、消化の負担を減らし、弱った胃腸でも食べやすいスープに仕上げました。
肉団子に蓮根を入れることで、柔らかい食感に仕上がるだけでなく、乾燥しがちな冬の粘膜を守り、喉の違和感や咳のケアにも効果的です。生姜の作用で体を内側から温め、免疫力を底上げします。
ごちそうの続く毎日で疲れた胃腸をいたわりながら、必要なエネルギーをしっかり補えるスープです。
●材料(4人前)
・鶏胸ひき肉:200g
・白菜:3枚
・蓮根:100g
・生姜:10g
・昆布:10cmほど
・緑豆春雨:30g
・卵:1個
・塩:適量
・ごま油:小さじ1
●作り方
(1)白菜は食べやすい大きさに切ります。
(2)蓮根、生姜は皮ごとすりおろします。
ボウルに鶏ひき肉と共に入れよく混ぜます。塩、ごま油を入れ、さらに混ぜます。
(3)鍋に水(1リットルほど)、昆布を入れて加熱します。沸騰したら(2)を団子状にしながら入れます。
(4)肉団子が上に浮いてきたら、(1)の白菜、春雨を入れて加熱します。
(5)春雨が柔らかくなってきたら、溶き卵を回し入れます。
(6)卵に火が入ったら、塩で味を整えて完成です。










