この記事の連載

◆干しエビときのこの炊き込みご飯

 海老は調理の手間がかかるから、普段の料理ではあまり使わないという方には、干しエビがおすすめです。ふりかけとして利用したり、スープに入れたりと、毎日のごはんに簡単に取り入れることができます。

 生姜や長ネギなどの薬味系食材と一緒に炊き込みにすることで、体を温める効果がアップするだけでなく、風邪予防にも効果的ですよ。

●材料(4人前)

・干しエビ:大さじ2
・米:2合分
・だし汁:450ml
・塩:適量
・白しめじ:1株
・生姜:10g
・油揚げ:1枚
・長ネギ:1本

●作り方

(1) しめじは固い部分を切り落として房に分けます。長ネギは粗くみじん切りにし、生姜は皮をむいて千切りにします。油揚げは、食べやすい長さの千切りにします。

(2) 米を研いで、水気をきったら、だし汁、塩を入れて1時間ほど吸水させます。

(3) (1)のカットした具材を入れて、干しエビを散らします。

(4) 炊飯器で炊く場合は、釜をセットして、炊飯ボタンを押します。鍋で炊く場合は、蓋をしたら強火で加熱し、全体が沸騰したら弱火にして10分加熱します。加熱が終わったら上下を返すように混ぜて、再び蓋をして10分蒸らします。

(5)蒸らし時間が終わったら、器に盛り付けて完成です。

海老料理を活用して、寒い冬を快適に過ごそう!

 「海老」が体を温める食材であると言うと、少し意外性を感じる方も多いかもしれません。海老は、日本ではお正月料理に欠かせない縁起の良い食材ですが、春までの寒い季節を快適に過ごすための食材としても重宝しますよ。

 薬膳でも「冷えは万病の元」と考えます。冷えによる体の不調を感じる方は、ぜひご活用ください。

【写真でレシピを手軽に復習!】

さとうあい

宮城県仙台市在住の料理家。フードコーディネーターや学校講師などを通して飲食業界に携わること20年以上。現在は国際中医薬膳師の資格を取得し、子どもの不調を整える薬膳料理講座や、企業へのメニュー提案などをする傍ら、レシピライターとしても活動中。

次の話を読む原因は血の滞り? しもやけ対策に スパイス、ニラ、赤ワインなど 「巡りアップ食材」を取り入れよう

← この連載をはじめから読む

Column

さとうあいの薬膳レシピ

季節の変わり目や、疲れなどからくる体調の変化に薬膳料理はいかがでしょう。
身近な食材を使った薬膳料理を、料理家のさとうあいさんが教えてくれます。
難しい準備は不要! 簡単でおいしいレシピの数々に体も喜ぶはず。

2023.01.14(土)
文・撮影=さとうあい