この記事の連載
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◆身体の水分を排出! きゅうりとトウモロコシのスープ
トウモロコシは、きゅうりと同じく利尿作用のある食材です。湿気のある暑さが特徴の日本の夏には、余分な水分を身体に溜めないことも、暑さ対策のひとつになりますよ。スープとして仕上げることで、身体を冷やしすぎない薬膳料理に仕上げています。
身体の疲れが気になる方は、鶏肉や豚肉、卵を追加して作ってもいいでしょう。体調に合わせて、具材をプラスしてください。
●材料(4人前)
・きゅうり:1本
・トウモロコシ:1本
・生トマト:1個
・緑豆春雨:20g
・鶏がらスープ:小さじ1
・水:800ml
・塩:少々
●作り方
(1) きゅうりは縦に半分に包丁で切ってから、斜め薄切りにします。トウモロコシは実の部分を包丁で切って、削ぎ落とします。トマトは角切りにします。
(2) 鍋に水、トウモロコシの実と軸を入れて加熱します。
トウモロコシの軸には甘みがたっぷり含まれているので、ぜひ捨てずに使いましょう。
(3) トウモロコシの甘みが出てきたら、(1)のトマト、鶏がらスープを入れて更に煮ます。
(4) トマトの酸味がなくなってきたら、緑豆春雨を入れて煮ます。春雨が柔らかくなったら(1)のきゅうりを入れます。
(5) 仕上げに塩で味を整えたら、トウモロコシの軸を取り出し、器に盛り付けて完成です。
食べる暑さ対策で身体をクールダウンしよう
日本の夏は湿気が多く、胃腸がダメージを受けやすい気候と言われています。冷たい飲み物ばかりを飲んでしまうことで、更に胃腸を冷やし、食欲不振や消化不良などの不調を感じることも。暑いからといって、冷たい飲み物を飲みすぎないように気をつけましょう。
身体にこもった熱を効果的に冷ますには、今回ご紹介した瓜類の食材である「きゅうり」がおすすめです。大量の水を飲むよりも、実はこうした夏野菜の方が喉の渇きを潤す効果があります。
暑さと湿気で、身体にのぼせの症状や夏バテ症状が出てしまう前に、ぜひ「きゅうり」を使った薬膳料理を食べて、夏を快適にお過ごしください。
さとうあい
宮城県仙台市在住の料理家。フードコーディネーターや学校講師などを通して飲食業界に携わること20年以上。現在は国際中医薬膳師の資格を取得し、子どもの不調を整える薬膳料理講座や、企業へのメニュー提案などをする傍ら、レシピライターとしても活動中。
Column
さとうあいの薬膳レシピ
季節の変わり目や、疲れなどからくる体調の変化に薬膳料理はいかがでしょう。
身近な食材を使った薬膳料理を、料理家のさとうあいさんが教えてくれます。
難しい準備は不要! 簡単でおいしいレシピの数々に体も喜ぶはず。
2022.08.24(水)
文・撮影=さとうあい