お肉はより取りみどり! ウサギや豚のサテーも楽しもう!

 これまでご紹介した鶏や牛などのサテーは比較的マレーシアのどこでも食べることができますが、せっかくならマレーシアで珍しいサテーを食べてみたい! そんな人はぜひ、クアラルンプールから車で約40分ほどの距離にあるサテーで有名な町、カジャンへ行ってみることをおすすめします。美味しいサテーを求めてマレーシア各地から人が集まるカジャンでは、鶏や牛はもちろんのこと、ハツやレバーなど、さまざまなサテーを楽しむことができます。

カジャンのサテー。右手前の黄色いサテーが魚。時計回りに、羊、ハツ、鶏、牛のサテー。好きなお肉を頼んで盛り合わせてもらおう。

 ほかにも少し珍しいサテーをご紹介。まずはウサギ肉のサテー。よく、鶏肉と似た食感と言われるウサギですが、サテーにすると実は鶏肉よりもしっとりジューシー。若干水分が少なめの鶏肉や牛肉のサテーよりも食べやすいと、実はファンの多いサテーです。

お肉のやわらかさを生かした甘めなテリヤキ風味のウサギ肉サテー。冷めても硬くなりにくく食べやすい。(写真提供:久野江美さん)

 そして、チャイナタウンでは脂ののった豚肉のサテーも食べることができます。宗教上の理由から、集まってくるお客さんは主に中国系のマレーシア人ですが、マレー系民族に負けないくらい、中国系にもサテーは人気のごはんです。

左:豚肉のサテー。しっかりとマリネされたお肉はやわらかく、一本が小ぶりのため20本くらいは余裕で食べられそうな軽さ。(写真提供:かおりさん)
右:豚肉のお店のため、店内はほぼ中国系マレーシア人で満席。(写真提供:かおりさん)

2015.03.05(木)
文=三浦菜穂子
写真=三浦菜穂子、古川 音