昨年、台湾で社会現象となるメガヒットを記録した、永瀬正敏主演『KANO~1931海の向こうの甲子園~』。劇中、永瀬演じる鬼監督の指導を受けるエースピッチャー・呉明捷(ご・めいしょう)を演じたのが、本作出演を機に国民的スターになったツァオ・ヨウニン。実際に大学野球界でも活躍するアスリートの彼が、初めての体験を振り返った。
憧れの野球選手はイチロー
――お父さんが元ソフトボール選手ですが、野球を始めたのはその影響が大きかったといえますか?
そうですね。幼少時代から父に連れられて、よく野球の試合を見に行っていました。家にはグローブもバットも揃っていましたので、小3の夏休みに父から「お前もやってみるか?」と言われたとき、断る理由はありませんでした。僕は3人兄弟の真ん中なのですが、昔は兄と弟も一緒に野球をしていましたね。今でも続けているのは僕だけですが。
――野球というスポーツに惹かれる理由を教えてください。
僕は外野手なんですが、飛んでいるボールを追いかけるときの感覚。そして、なかなか取れないようなボールをキャッチしたときの充実感。また、打撃のときの「カーン!」という音の響きが好きなんです。
――個人的に憧れの野球選手はいますか?
イチローさんです。彼はスレンダーな体型にも関わらず、とてもパワフル。それにスピードの速さにも憧れます。それから、阪神タイガースの西岡剛さんも、とてもカッコいい選手だと思います。
2015.02.06(金)
文=くれい響
撮影=中井菜央