まだまだあるイタリアの郷土菓子

 「タラッリ」は、イタリア全土で食べられるおつまみ。「ナポリターニ」と呼ばれるナポリのタラッリは、アーモンドと黒胡椒を効かせています。スパイシーでサクッとした食感で甘くないから、アペリティーボ(食前酒)のおつまみとしてよく食べられているそうです。

 「ピッツィコット」は、中部イタリアのお菓子。チョコ、クルミ、レーズン入りで、いくつでも食べられるおいしさ。

 北イタリアのお菓子「ザレッティ」は、トウモロコシの粉・ポレンタを使ったプチプチ食感が楽しめます。レーズン入りで、サクサク、軽やか、皆が好きな味。

 「モディカ チョコラータ」は、シチリア島南部・モディカの町で作られるチョコレート。カカオと砂糖だけを使い古代アステカから伝わる製法なのだとか。これは、兵庫県産の朝倉山椒を加えた古賀さんのオリジナル。ここだけの逸品です。

 「レジーナ」は、シチリア生まれのお菓子。表面にゴマをまぶしてあり、日本人にとって馴染みやすい味わい。

 「オープン当初は、ジェラートだけのお店だったのですが、お菓子作りも楽しくなって、今では焼き菓子8種類余り、クッキーが12種類にも」。一人で作るから。季節に合わせてみたり、気まぐれに作ってみたり」と古賀さんは微笑みます。イタリア菓子との時々の出合いも楽しみたいもの。

2023.11.12(日)
文・撮影=そおだよおこ