シチリア産ピスタチオをたっぷり加えたカスタード
全土で様々なレシピがあるそうですが、古賀さんは「 アル ピスタッキオ」として、シチリア産ピスタチオをたっぷり加えたカスタードを入れて焼き上げています。コク深く、ピスタチオの香ばしさが広がります。エスプレッソにぴったり。ロベルトさんの大好物だとか。
「ボッコノット」は、ローマの隣、アブルッツオ州のお菓子。「元々はチョコ味ですが、私は季節ごとに、栗やチェリーなど味を変えて作っています」と古賀さん。秋はもちろん栗入り。
トウモロコシの粉・ポレンタを使った北イタリアのお菓子が「アモール ポレンタ」。愛するポレンタという意味で、ポレンタのプチプチ感が楽しい。卵とバターの優しい風味です。
「クロスタータ」は、油脂分が少ないイタリアのタルト。イタリアでは朝食に食べることもあるそう。これはイチジクを使った 「ディ フィーキ」。ヨーロッパ品種の地元・尼崎産イチジクをたっぷり使って焼き上げています。
アーモンドケーキ「マンドルラッチョ」は、南イタリアのお菓子。アーモンドパウダー100%で、軽くしっとりした口当たり。ホワイトチョコでコーティングして、アーモンドスライスを飾っています。古賀さんのお気に入り。
「テネリーナ」は、中部イタリアの田舎のチョコレートケーキ。「ちょっと優しい、柔らかい」という意味そのまま、しっとりソフトな口当たりで繊細な風味。赤ワインとも好相性。
「トルタ ドニゼッティ」は、ベルガモ出身の作曲家ガエターノ・ドニゼッティにちなんだお菓子で、ドライフルーツの、パイナップルとアプリコットが入っています。口溶けよく、さわやかな酸味で、紅茶にもぴったり。
「チャンベリーネ 」は、ローマの郷土菓子で「アル ヴィーノ」と続くと、白ワイン入り。卵の代わりにオリーブオイルを使っています。カリカリした歯ざわりが特徴。
「パスタ ディ マンドルラ」は、アーモンドパウダー、蜂蜜を使ったシチリアのお菓子。もっちり食感、上品な甘さで、万人に愛される一品です。
「トッツェッティ」は、イタリアの中北部のビスケット。古賀さんはバターを入れ、やや柔らかい仕上がりに。ヘーゼルナッツ入りで、食後にヴィンサントに浸けて食べると言います。聖フランチェスコにちなんだ「モスタッチョーリ」は、ロベルトさんのお気に入り。たっぷりのヘーゼルナッツを入れ、「ビアンカマンマのレシピでもっちりした食感」と古賀さん。
2023.11.12(日)
文・撮影=そおだよおこ