冷製パスタだけじゃない！ イタリアの夏の定番「パンツァネッラ」ってどんな料理？
暑い、あまりにも暑い！
夏のイタリア、日本のような湿度はないものの最近は気温が40度まで到達することも普通になってきました。突き刺すような太陽の光と石畳の照り返しで、石焼ビビンパにでもなったような感覚……。
太陽もなかなか沈まず、20時半過ぎくらいにやっと日没を迎えると、日中全然見かけなかった地元の人たちがぞろぞろと外出し始めます。ちなみに日陰や建物の中は涼しいので、未だ各家に冷房がなくても過ごせるのが日本と違うところ。たまに教会などに避難させてもらい体力を回復させることもあります。
以前、日傘を日本から持参したらイタリアでは誰ひとり日傘をさす人はおらず、何となく恥ずかしくてやめてしまいました。ですが今年はそんなこと言ってる場合ではない暑さなので、堂々と差すつもりです。手持ちの小型扇風機も持参して行こうか。
さて、そんな真夏のイタリア。気になるのは夏の主食！
日本のお蕎麦やそうめん、冷たいうどんのように、茹でたパスタを水でしめて具材を和えて食べる冷製パスタもありますが、イタリアはトスカーナ地方に「パンツァネッラ」という夏の素晴らしい料理があるのです！
そうめんの偉大さにはおおいに敬意を表するのですが、私はこの「パンツァネッラ」の美味しさ、手軽さに感銘を受けました。トスカーナの夏の作り置きの定番の私が愛してやまない「パンツァネッラ」とはどんな料理かをご紹介します！
2023.08.04(金)
文＝齊藤奈津子
撮影＝釜谷洋史
