季節の変わり目、体を気遣いたいときにイタリアでは何を食べる?
梅雨。
洋服も食べ物も何を選んで良いかイマイチ分からず、何となく全てがピタッとハマらない日々。毎年恒例化した頭痛との戦いもそろそろ飽きてきたので、イタリアの海の写真をぼんやり眺めたりしてやり過ごしています。
一方イタリアには「梅雨」はなく、むしろ雨もほとんど降らず、今の時期から本格的な夏がスタート。気温と共にテンションもグングン上がり、「待ってました!」と多くの人が海へ山へと、バカンスに出かけます。
“バカンス”という4文字のために1年間頑張ったんだという晴れやかな表情がどの人からも見受けられ、バカンスに全く馴染みのない私もつられて嬉しくなってしまいます。
そしてイタリアも日本同様に四季があり、天候が不安定な季節の変わり目があります。梅雨のような「雨季」と言われる時期は10月から11月頃。
以前イタリアで、まさにこの季節の変わり目に見事に風邪を引きました。そんな時同居していた友人が作ってくれたのが「トマトの入らないミネストローネ」
イタリアにも季節に応じて身体を労わるという考え方があり、雨が多い季節にはパスタ(小麦)などの体を冷やす料理よりもミネストローネなどのスープを食べたり、ハーブの効能を上手に使うなど、食材を工夫して体調を整えます。
2023.06.21(水)
文=齊藤奈津子
撮影=釜谷洋史