相模湾を一望できる高台に建ち、熱海の絶景と花火を独り占めする全室オーシャンビューのリゾートホテル「リゾナーレ熱海」。前篇では、旬真っ盛りのいちご「紅ほっぺ」をさまざまな形で味わえる「ナイトストロベリーツアー」にフォーカス。ほかに類を見ないプログラムの全貌と魅力について、その立役者のインタビューとともにご紹介します。


貸し切りのハウスで“夜のいちご狩り”

「リゾナーレ熱海」では、3月30日までの偶数日限定で、イルミネーション輝くハウスを貸し切って開催される「ナイトストロベリーツアー」を展開中。静岡が誇るいちご「紅ほっぺ」を味わい尽くすアクティビティです。※1日1組2名まで。2名利用1名12,000円。1名利用15,000円。現地までは自家用車またはタクシー(別料金)で移動。

 ちなみに「紅ほっぺ」という名前は、果皮が美しい紅色で果肉も中心まで赤くなることと、ほっぺが落ちるような食味のよさを表現しています。

 夕食後、客室に用意された招待状を手にホテルを出発。向かう先は、一流ホテルやパティシエの信頼も厚い生産者「伊豆ホーリーズ」の農園(ハウス)です。普段は一般客の受け入れはしておらず、いちご狩りができるのはこのアクティビティの参加者だけ。そう聞くと、がぜん期待が高まります。

 星空の下、ぽつんとひとつだけ明かりが灯っているハウスに入ると、そこにはイルミネーションとレッドカーペットに彩られたいちごのレーン。ハウス内の空気がひんやりとしているのは、翌朝の収穫に備え、いちごが完熟しても実がしまっている状態を保つのに最適な12℃に設定しているためです。

 おいしく熟したいちごの見分け方をスタッフの原さんに聞いてみたところ、ポイントはヘタと種にあるそう。実が糖分と水分を蓄えると、ヘタの付け根部分まで大きく盛り上がるので、その膨らみに押し上げられるようにしてヘタが反り返るといいます。種まで赤いのも熟しているサイン。

 宝探し感覚で「これだ!」と思ったいちごをプチッと摘み取り、まずはそのまま口に入れると、サクッとほどけるような食感。直後にピュアな甘みと爽やかな酸味が絶妙なバランスで広がります。最後は、甘い香りの余韻にうっとり⋯⋯。思わず「こんないちご、初めてです」と言うと、原さんは「みなさんそうおっしゃいます」と、にっこり。

 昼間のいちごに比べると、夜はジューシー感がぐっと増しているようで(実は昼間に一度訪れています)、口の中で大量の果汁が弾けます。その秘密は、いちごの“呼吸”にありました。

  日が沈むと、いちごは眠りにつく準備を始めます。葉からの蒸散(人間でいう汗)は止まりますが、根はしばらく水分を吸い上げ続けます。いわば、出口が閉まった状態で水分が注ぎ込まれ、実がパンパンになるのが20時前後。そのタイミングで摘んだ1日の中でもっともジューシーないちごが食べられるのです。

摘みたてのいちごを贅沢に使ったクレープシュゼット

 いちご狩りを満喫したあとは、自分たちで摘んだいちごを使用して、クレープシュゼットをつくります。いちごを刻みリキュールとともに煮詰めると、独特の甘い香りが一層引き立ちます。器にクレープと熱々のソース、ミルクのソルベを盛り付けたら完成。温かと冷たさのコントラストを楽しみながら、特別な時間を過ごしましょう。

 ホテルに戻ってからは、いちごを贅沢に使用したオリジナルカクテルを客室で楽しむことができます。使用するリキュールは、いちご狩りを楽しんだ「伊豆ホーリーズ」の紅ほっぺを使い、プログラムのためだけに下田の蒸留所で作られたもの。窓の外に広がる熱海の美しい夜景とともに、いちご狩りの甘く楽しい余韻にゆったりと浸る至福のひとときが待っています。

次のページ 「紅ほっぺ」のおいしさをより多くの人に伝えたい