那須連山の山裾、標高500メートルの地にある「リゾナーレ那須」。森に囲まれた約4万2000坪の敷地には、宿泊棟、農園「アグリガーデン」、全天候型のアクティビティ施設「POKO POKO」、2つのレストラン、そして温泉大浴場が点在しています。
後篇では、メインダイニング「OTTO SETTE NASU(オット セッテ ナス)」でいただく優雅なディナーや、森に抱かれた宿泊棟を中心にご紹介します。
1日7組限定のメインダイニングへ
「OTTO SETTE NASU」があるのは、本館エリアから少し歩いた場所にある別館。大谷石を贅沢に使った堅牢な建物の2階には優雅なラウンジがあり、階段を降りると7席だけの特別な空間が広がっています。
料理は、アグリツーリズモの本場であるイタリア・トスカーナ州の郷土料理をベースに、栃木県・那須に親しみのある食材をふんだんに使用した季節のコース。11月30日までは、秋限定のコースを味わうことができます(全8品、大人1人15,730円。ワインペアリング8,800円。ともに税サ込)。さっそくご紹介しましょう。
最初に登場する「彩り豊かな小さな前菜」は、立体的なプレゼンテーションで。トスカーナの無塩パンや、レバーと鱈のペースト、トマトのパン粥、カラスミをのせたカリフラワーのローストとリコッタ、豚の煮凝りソーセージなどが並び、トスカーナの郷土の味を少しずつ楽しませてくれます。
このレストランを象徴する「農園のピンツィモーニオ」(冒頭の写真参照)は、25種類の野菜や、チーズ、切りたての生ハム、栃木名産のヤシオマスのコンフィなどを美しく盛り合わせた一品。ガラスの器に入った生野菜は「畑から収穫するようにお召し上がりください」とのことで、手で摘んでパリポリと。
時期によりますが、野菜の一部は施設内のアグリガーデンで育てたものを使っているそう。内容も日によって変わります。これからの季節は根菜のバリエーションが増えるとのことで、温かいバーニャカウダソースがぴったり。
続いて登場する温前菜「茸のズッパ」は、秋の恵みを凝縮したような一品。バターソテーした3種類の茸を、カプチーノ仕立てのマッシュルームスープとともに味わいます。
パスタは「猪パンチェッタと赤玉ねぎのタリアテッレ」。猪肉のパンチェッタと赤玉ねぎで作ったソースに、猪肉と相性の良いポルチーニ茸を加え、太めの平打ち麺タリアテッレに絡めた一皿です。
