●聡実は僕一人では絶対にできなかった役
――この現場で学んだことや勉強したことを教えてください。
それまでの僕はお芝居経験が多くはなかったので、この現場で学んだことは、数知れないほどあります。特にシーンの前後で感情を繋げることは、大きな経験になりました。聡実は僕一人では絶対にできなかったですし、剛さんと監督にたくさんアドバイスいただいたおかげで完成したキャラだと思っています。
――印象的に残っている綾野さんからのアドバイスはありますか?
例えば、驚いたときや怒鳴られたとき、感情を一気に上げ下げするお芝居が苦手だったのですが、綾野さんが「ダメダメでもいいから、とりあえず一回大きくやってみな」と言ってくださったんです。それから、段取りのときに一度大きくやってみて、そこから引き算していくような演技のやり方を学びました。
――今後の希望や展望を伺いたいと思いますが、やはり原作の続編「ファミレス行こ。」の映画化は実現させたいですよね?
是非やりたいです! 剛さんとまた一緒にお芝居したいですし、『カラオケ行こ!』のときとは違った自分を見せられるように、それまで成長したいです。
幅広い役を演じられる役者になりたいですし、「この役は齋藤 潤に任せておけば大丈夫!」と言ってもらえるぐらい信頼してもらえる役者さんになりたいです。そして、いつも応援してくださっている、支えてくださっている方々に少しでも恩返しができるよう頑張っていきたいです。
2024.01.12(金)
文=くれい 響
撮影=今井知佑