変声期に悩む合唱部の男子中学生と歌がうまくなりたいヤクザの交流をコミカルに描いた和山やまの人気コミックを映画化した『カラオケ行こ!』。
主人公の聡実役を演じる齋藤 潤は小6で俳優に憧れ、本作のオーディションで綾野 剛の相手役を勝ち取った期待の新星だ。その素顔に迫る。
●スクリーンの向こう側にいる人になりたい!
――幼い頃の夢を教えてください。
元サッカー選手の中西哲生さんが僕の叔父ということもあって、物心ついたときからサッカーが身近な存在にあったんです。それで、小学1年生から6年生まで、地元のチームに所属して、サッカーをやっていたので、将来はサッカー選手になりたいと思っていました。
――その後、山﨑賢人さんの出演作を観て「演技の仕事をしたい」と思ったそうですね?
それまではサッカーばかりで、映画やドラマはほとんど見ていなかったのですが、小学6年生の春に映画『キングダム』を観て、サッカーを超える目標ができたんです。映画館のスクリーンの向こう側にいる人になって、映画を観てくださる方にいろんな感情を与えられるような存在になりたいと思いました。このことが僕にとって、大きな転機になったと思います。
――その後、母親に相談して、現在の事務所に所属されます。
『キングダム』を2回観に行った後、2019年の夏前ごろ、母に「俳優を目指したい」と伝えたところ、いろんな事務所を探してくれて、オーディションを受けることになりました。それが8月ごろのことで、初めて人前で自己紹介をしたり、踊ったりしました。それで合格して、10月には正式に事務所に入ることになりました。
2024.01.12(金)
文=くれい 響
撮影=今井知佑