「R Mさんがこんな言葉をかけてくださったんです」TAEHYUN（TOMORROW X TOGETHER）が明かした“心が動かされた瞬間”【全文公開】

　『CREA』2025年秋号特別版（『CREA Due』2025 Autumn SPECIAL EDITION）のカバーには、TOMORROW X TOGETHERのTAEHYUN さんがソロで初登場します。CREA WEBでは、その一部を大公開します！　

　ダイナミックなステージの裏で、静かに思考を重ねる人がいる。つねに冷静沈着で思慮深い。そんなTAEHYUNの心の内に迫るスペシャルストーリー。

　通常版ではその現在地を“言葉”から紐解く（※特別版には“思考篇”を掲載しています）。

「僕が目指しているのは…」

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　本格的な夏の気配が漂うソウル。江南のスタジオに現れた彼は、ステージで見せる愛嬌溢れる姿とは少し違っていた。ブルーの衣装に身を包み、用意されたセットを一目見ると、撮影コンセプトの説明を聞くまでもなく、静かにそこに入っていく。高く積まれた本と机に囲まれた空間に立ち、アンニュイな表情を浮かべた。

　若干23歳ながらK-POP界の誇る“名言製造機”とも称されるTAEHYUN。そんな彼の「言葉と思考」が今回のテーマなのだが、撮影中の彼を見ていると、その言語力は言葉に頼らないからこそ得られたのではないかと気付く――。

　今や世界を席巻するHYBEの創設者である音楽プロデューサーのバン・シヒョクが、BTSに続く2組目のボーイグループとして2019年にデビューさせたTOMORROW X TOGETHER（TXT）。若者たちの揺れ動く感情や成長を描くコンセプチュアルな世界の中で、圧倒的なボーカルと表現力でグループの核を担ってきたのがTAEHYUNだ。

「自分で言うのもなんですが、TXTのボーカルの部分では、僕なりに中枢的な役割を果たしてきたと思っています。韓国語のガイドボーカルを任されることもありますし、楽曲の中に“僕の色”がしっかり反映されているとも感じています。でも僕が目指しているのは、誰が聴いてもすぐ僕だとわかるくらいのスタイルを確立すること。そのためにはもっと歌が上手くならないといけないし、まだ道半ばです」

CREA 2025年秋号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。