HYBE傘下のBIGHIT MUSICに所属する5人組ボーイズグループ、TOMORROW X TOGETHERが、2023年7月1日(土)・2日(日)に京セラドーム大阪で単独公演を開催。自身最大規模のキャパシティーで行われた日本初のドーム公演は、TXTの止まらない勢いとMOA(注:ファンダムの名称)への愛を感じさせるステージとなった。
童話の中から出てきた王子様のような衣装
今年1月に発売された5枚目のミニアルバム『The Name Chapter: TEMPTATION』の初動売上が200万枚を超え、“デビューから3年11カ月でのダブルミリオン達成”というK-POP史上最速記録を打ち立てるなど、いま最も勢いに乗るK-POPアーティスト・TOMORROW X TOGETHER。
満を持して開催された7月1日・2日の京セラドーム大阪公演は、4月に大盛況で終えた2度目のワールドツアー『TOMORROW X TOGETHER WORLD TOUR <ACT : SWEET MIRAGE> IN JAPAN』の追加公演だ。過去公演で激しいチケット争奪戦が行われてきただけに、MOA待望のドーム公演となった本公演は、TXT史上最大規模のキャパシティー。2日の公演はオンラインストリーミングで生中継もされ、世界中のMOAと記念すべき瞬間を共有した。
大阪・埼玉・神奈川・愛知の計4都市8公演を巡った4月の公演とは異なり、7月5日にリリースする日本2ndフルアルバム『SWEET』から初披露の新曲2曲を含む新しい構成で挑んだTXTの5人。16時過ぎ、スクリーンに5人の英雄の物語が映し出されると、会場からは一層大きな歓声が上がった。
オープニングを飾ったのは、日本1stアルバム『STILL DREAMING』のリード曲「5時53分の空で見つけた君と僕 [Japanese Ver.]」。鐘の音が鳴り響く中、5人は童話の中から出てきた王子様のような衣装をまとって登場。少年から大人に変わる境目の瞬間を比喩的に表現したこの曲では、ソウルコンで取り入れられ話題となった“香りの演出”が追加され、会場を包み込むBlue Hourの香りが、観客を束の間のマジックアワーへと誘った。
曲中、5人は「準備はいいですか」という声とともにセンターステージへ。YEONJUNが「叫んで!」と声をかけると、会場のボルテージは早くも最高潮に達した。続いて、童話的な世界観はそのままに、「Can’t We Just Leave The Monster Alive?」を披露。大人になっても子供時代が終わってほしくない気持ちを丁寧に歌い上げた。
2023.07.03(月)
文=CREA編集部