日本オリジナル曲のステージが充実!

 また今回、印象的だったのは、4月のセットリストには含まれていなかった、数々の日本オリジナル曲だ。

 Mrs. GREEN APPLEの大森元貴による書き下ろし曲の『Force』、叙情的なメロディーラインが印象的な『君じゃない誰かの愛し方 (Ring)』、孤独な愛を歌う『ひとりの夜 (Hitori no Yoru)』などを、甘美なボーカルで歌い上げた5人。きれいな発音で丁寧に歌われる日本語のバラードは、ファンから“天使”にも喩えられる、彼ら本来のピュアな魅力と相まって、一層メッセージ性の強いステージに仕上がっていた。

 公演最後に明かされたのは、これらの楽曲がメンバー5人の意見で追加されたということ。「京セラドームでどんな公演をしたらいいのかなと考えて、元々の計画にはなかったのですが、僕たちメンバー5人の意見で『ひとりの夜』『ring』『紫陽花のような恋』をお見せしたいと思いました」というTAEHYUNの言葉には、日本のMOAへの深い愛情が感じられる。

 さらに、7月5日(水)に発売する日本2ndアルバム『SWEET』に収録される「Sugar Rush Ride [Japanese Ver.]」と、「紫陽花のような恋 (Hydrangea Love)」が初披露され、盛り上がりは最高潮に。

2023.07.03(月)
文=CREA編集部