「美しい彼」シリーズの酒井麻衣監督最新作『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく』で、生徒思いの美術教師・岡崎を演じている上杉柊平。
ラッパーとしての活動のほか、TBS系ドラマ「18/40～ふたりなら夢も恋も～」で深田恭子の相手役を演じるなど、加速度的に注目を浴びる彼の素顔に迫ります。
●中学の友だちや先輩と始めたヒップホップユニット
――幼い頃の夢は？
小学校に入るぐらいまでは、ガラス工芸を作ったり、宝石などでアクセサリーを作るような職人さんになりたかったですね。そんなモノづくりの延長から、山村留学にも憧れていました。あとは、宇宙への果てしない思いから、宇宙飛行士になるのも夢でした。
――その後、どのようにして俳優活動を始めるのでしょうか？
高校の3年間はオーストラリアに留学していたんですが、帰国後は日本の大学に進学し、街づくりや建築を通して、日本文化を世に出すことを学んでいました。そして、居酒屋さんでバイトしていたときに、モデル事務所のマネージャーさんに声をかけられました。
自分の身体を使って表現することは楽しかったのですが、それだけではモノ足らず、もっと演技の勉強をしたいということで、お芝居のワークショップを受け、23歳のときに、今の事務所（研音）のオーディションを受けました。
――ちなみに、ヒップホップグループ、KANDYTOWNのMC・HOLLY Qとしての活動は、いつから？
15歳ぐらいのとき、地元の中学の友だちや先輩たちと始めた遊びの延長というか、カラオケを歌うような感覚で、ヒップホップを始めたのがきっかけです。お正月などに、留学先から帰ってくると、どんどん仲間が増えていくような感じで、メンバー全員、高校までに知り合っていますね。
普段は音楽をやっているメンバーも、映像監督をやっているメンバーもいるし、自分たちが楽しいと思えることをやってるクリエイター集団という感じです。遊び感覚だから、長く続けられていると思っています。
2023.09.15(金)
文＝くれい響
撮影＝佐藤亘
