ニューヨークの屋敷さんに影響されて、最近四字熟語辞典を買いました(笑)

――そういえば、過去のインタビューで、「(「チャンスの時間」で共演している)千鳥の大悟さんに『いじりにくいんやもん』と言われて、その言葉にハッとした」とおっしゃっていましたよね。

 どうしていじりにくかったのか自分なりに分析したんですが、「ちゃんとしなきゃ」が強すぎたんです。

 当時はアナウンサー1年目だったということもあって、アナウンサー像を自分の中に作り上げて、「アナウンサーらしく進行しなきゃ」って。順応できていなかったというのが正しいと思います。

――千鳥のお二人の言葉は、西澤さんのアナウンサーとしてのあり方にも影響していたんですね。千鳥さんってやっぱりすごい存在ですか?

 近くで見ていて、頭の回転がとても速いなと思っています。「チャンスの時間」は、実は企画によっては台本がほとんどない部分もあるんですが、そこに関しては千鳥さんがいつもゼロから現場で作り上げているんです。しかもゲストで来る芸人さん(の特徴)に合わせて。

 あとは、なんでも面白くしてくださるところをリスペクトしています! すべて笑いに変えてくださるので、私も安心して発言ができる。素材を調理する技術が本当にすごいなと、身近にいて感じます。

――「ニューヨーク恋愛市場」で共演されていたニューヨークさんはいかがですか?

 屋敷(裕政)さんの知識量がとても多いです。「お忙しいのにどこで摂取してるの?!」って思います。語彙力が豊富で、トレンドに本当に詳しくて。本も読んでいるし、お笑い以外のコンテンツもいっぱい観ている。それがたとえツッコミの中に出てきたりするんです。そんなところに影響されて、最近、四字熟語辞典を買いました(笑)。

 嶋佐(和也)さんに関しては、とても低姿勢な方だなと。収録の前後、誰よりも低姿勢に全員に挨拶されている姿が印象的です。こんなに人気になっても変わらず、誰にでも分け隔てないところが嶋佐さんの愛される理由ではないかと。ご本人にお話ししたら「俺の良いところ、そこだけ?!(笑)」と笑っていらっしゃいましたが、それくらい丁寧で、尊敬しています。他にも、スタジオで笑いが起きた時にはいつも巻き込んでくださるなど、収録中の各所への配慮も素敵だなと感じています。

 アナウンサーって、時には自分にとって苦手な分野の仕事を担当することもあるんですが、芸人さんもそうじゃないですか。お笑いだけじゃなくて、いろんなことをやらなきゃいけない。だからこそ、芸人さんのことをリスペクトしていて、なかでも特にこのお二組を尊敬しています。

 たまに芸人さんがいらっしゃらない現場に行ったとき、「芸人さんだったらこの場をどう調理するだろう」「千鳥さん、ニューヨークさんだったらどうツッコむかな?」と思う瞬間もあります。その場に芸人さんがいらっしゃらないとき、改めて芸人さんのすごさに気付かされます。

いつか大好きな“恋愛番組”の仕事がしたい!

――今後は「ABEMA」でどんな番組をやっていきたいですか?

 バラエティ番組は引き続き自分の軸としてやっていきたいのですが、情報バラエティ番組と恋愛番組を担当したいです。ずっと口に出して言ってるんですけど、まだ叶っていません(笑)。

 情報バラエティ番組は、そもそも「ABEMA」にまだないのですが、新しい分野として誕生した際にはチャレンジしてみたいです。恋愛番組は「ABEMA」がたくさん放送しているというのもありますし、なにより私自身が社員の中で誰よりも観ている自信があるので(笑)。トーク力を磨いて、いつか“見届け人(スタジオMC)”として呼ばれたら嬉しいです。

――西澤さんが考える、恋愛番組の面白さを教えてください!

 私はいろんなパターンのものを観ているんですが(笑)、高校生、大人、バツイチ同士、芸能人同士など、恋愛番組の中にも様々なジャンルがあるんですよ。「こんな恋愛があるんだ」って自分では体験できなかった恋愛や、逆に「わかる! こういうときってキュンキュンしてたよね」って自分の経験を思い出せるような恋愛とか、いろんな恋愛を観られる。自分と重なる部分も、重ならない部分も両方楽しめるんです。

 あと、性別問わず“推しメン”を見つけたら結構ハマっちゃいます。友人と「今回の推しメン誰〜??」とLINEでやり取りをしたり。そういう楽しみ方もしていますね。

西澤由夏(にしざわ・ゆか)

1993年、埼玉県出身。中央大学在学中に「ミス中央大学2013」グランプリを受賞。2016年、サイバーエージェントに入社、営業職としてアメーバオフィシャルブログの新規開拓やコンサルティングなどを担当。2018年4月より「ABEMA」専属アナウンサーに。「チャンスの時間」「ABEMAニュース」「NewsBAR橋下」「堀江貴文と藤田晋のビジネスジャッジ」など多くの人気番組を担当している。

Column

TALK TIME

ゲストの方に気になる話題を語っていただくインタビューコーナーです。

(タイトルイラスト=STOMACHACHE.)

2023.04.12(水)
文=ライフスタイル出版部
撮影=佐藤 亘