この記事の連載
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◆春菊と人参の和え物
独特な香りをもつ春菊ですが、その香りは不安定な気持ちを整えてくれる効果があります。春に感じやすいイライラからくる頭痛にも効果が期待できますよ。
鍋の食材として利用することが多い春菊ですが、長く煮ると苦味が出てしまいます。サッと茹でるか、生食することで、程よい苦味に仕上げることができます。
人参は血を補う効果や、胃腸の調子を整える効果が期待できます。皮の周辺部分が特に効能が高いとされているので、皮ごと利用するのがおすすめです。
●材料(4人前)
・春菊:1袋
・人参:1/2本
・鰹節:5g
・醤油:小さじ1/2
・黒酢:小さじ1/2
●作り方
(1) 人参は4センチ長さの千切りにします。
(2) 鍋に湯を沸かし、(1)の人参を茹でます。
(3) 好みの固さになったら、湯から引き上げます。水で洗ってしまうと人参が水っぽくなってしまうので注意しましょう。
(4) 春菊は、沸騰した湯に軸の部分から入れて茹でます。
(5) 春菊は生でも食べられるので、サッと茹でる程度で大丈夫です。茹でたら冷水に取り出し、すぐに冷まします。
水分を絞ったら、4センチ長さに切り、ボウルに入れます。
(3)の人参、鰹節、醤油、黒酢を入れて混ぜます。
(6) 器に盛り付けて完成です。
お花見薬膳弁当で、軽やかに春を楽しもう
春の陽気には、寒い冬とは一味違ったワクワク感がありますね。お花見やピクニックでお弁当を作る際には、ぜひ今回ご紹介した薬膳の考えを取り入れてみてはいかがでしょうか。
春は芽吹きの季節と言われ、のびのびと身体を動かし活動するのに最適なシーズンです。冬の身体から春の身体へシフトチェンジするには、毎日のご飯から整えていくのもおすすめです。薬膳の考えを食事に取り入れながら、軽やかに春の季節を楽しんでみましょう。
さとうあい
宮城県仙台市在住の料理家。フードコーディネーターや学校講師などを通して飲食業界に携わること20年以上。現在は国際中医薬膳師の資格を取得し、子どもの不調を整える薬膳料理講座や、企業へのメニュー提案などをする傍ら、レシピライターとしても活動中。
Column
さとうあいの薬膳レシピ
季節の変わり目や、疲れなどからくる体調の変化に薬膳料理はいかがでしょう。
身近な食材を使った薬膳料理を、料理家のさとうあいさんが教えてくれます。
難しい準備は不要! 簡単でおいしいレシピの数々に体も喜ぶはず。
2023.03.12(日)
文・撮影=さとうあい