みんなが選んだお弁当 BEST3
<印象的だったお弁当>
遠山さんも選んだ近藤千尋さんの【桐箱にアンパン弁当】
<おいしそうだったお弁当>
工藤可絵さんの【代々受け継ぎたい弁当】
トラッドマインドでピンときたのは、代々受け継ぎたい味のお弁当。地鶏の消費が日本一の故郷・大分の吉野風の地鶏めしと、にんにくとしょうがをたっぷり使った大分・中津風のからあげ、地鶏めしの残りのごぼうを使ったきんぴら。地鶏めしは帰省すると必ずつくってくれた祖母の味。地鶏は実家から送ってもらった。
<トラッドマインドなお弁当>
下田知世さんの【おにぎり弁当】
お弁当の原点はおにぎり。また、肉も野菜も食べられず、お米だけが好きで、母がいつもお米の料理をたくさんつくってくれた思い出がある。おにぎりは「おむすび」とも言い、食べるときには何が入っているかわからず、プレゼントの箱のよう。そこで、細く裂いたカニかまをプレゼントのリボンのようにおにぎりにかけた。おにぎりの中には、しゃけや梅おかか、チーズにカレー粉をまぶしたものや、クリームチーズにおかかを混ぜたものが入っている。
<CREA編集部が選ぶお弁当>
仲田ゆきえさんの【上司と一緒に食べたい弁当】
「トラットマインドとは、年上の上司達が創りあげた会社の良き伝統やマインドを受け継ぎチャレンジをしていく、私達若手と上司の関係のように感じた。そこで上司をランチに誘って食べてもらおうと、このお弁当には、感謝の気持ちを書いた手紙を添え、中には「伝統」を表現して生春巻で巻いたうなぎ、「革新」を表現してひじきのキッシュ、さらに芽ねぎとれんこんの酢のものなどを入れた。そこに、いま流行りの半沢風に「倍返し希望」と書いたプレートをさりげなく入れてアピールも。
【CREA編集部のコメント】
仲田さんのお弁当は、トラッドマインドというテーマから上司と部下の関係を想起されたところがとてもユニークでしたし、上司へのお手紙を添えたり、「倍返し希望」とメッセージを入れたり、というのも面白かったです。遠山さんに「上司になりたい!」と言わしめたプレゼンも、明るく楽しかったです。
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Column
遠山正道のお弁当をめぐる冒険2
「Soup Stock Tokyo」を主宰する遠山正道氏が、2012年に代官山で開催して単行本にもなった、大人気お弁当講座「おいしい教室」が、丸の内に場所を移して再開! 遠山氏と毎回のゲストとのトークの一部と持ち寄られた選りすぐりのお弁当を公開していきます。
2013.09.19(木)
text:Rika Kuwahara
photographs:MIki Fukano / Nanae Suzuki