●スリム美人はエスカレーターを使わない
まずは、手前味噌かもしれませんが、実の姉の習慣から。
私の姉は滅茶苦茶スリムな細マッチョ体型なのですが、彼女は絶対にエスカレーターを使いません。
姉曰く、「階段は一番のエクササイズチャンスなので、利用しないのはもったいない」とか。しかもコツとして、「足を前に出すのではなく、お腹に力を入れて後ろ足をける」イメージで上ると良いのだそう。
こうすると腹筋を使うので、お腹周りはスッキリするし、お尻の筋肉も使うので、美尻にもなるというのです。
言われてから、階段を上る時に自分の動きを意識してみたら、普段の自分がいかにダラダラと上っているかに気づかされました。そして、言われた方法で階段を上ると、確かにお腹とお尻の筋肉を使えているとわかったのです。
加えるなら、お腹とお尻を意識すると、ふくらはぎからつま先までも自然に意識するようになり、かつ、上半身もブレないので、全身運動をしていることを実感できるようにもなりました。
しかもこの方法の良いのは、「毎日何回行う」などの決め事がないので、私のように毎日行うことがプレッシャーになるタイプには、取り入れやすいところです。
ハウツーを聞いて以来、気分次第ですが、時には階段を選んで、お腹とお尻を意識しながら上るようになりました。
●早歩きやつま先立ちも習慣に
次の真似ハウツーは、早歩きです。
スリムな友人と歩いていて気づいたのは、彼女が「早歩き」なことでした。
その後、町で観察したところ、スリムで、なおかつ、筋肉質に見える人たちは、歩き方がきびきびとして、歩いている時に「筋肉を使っている」感じなのです。
私も真似してきびきび歩いてみたら、実感として姿勢が良くなった気がしました。
猫背気味の私には、これまた新しい良い発見でした。
毎回きびきびは私には無理なので、朝で出かける時だけでも、「きびきび」を意識しながら歩いてみようと思いました。
また、つま先立ちも習慣化してみました。
こちらは、足首が引き締まっている編集さんから得た情報です。
足首がキュッとしてきれいな編集さんに、「いつも何してるの?」と聞いてみたら、「何もしていない」と言われたのですが、繰り返し聞き続けたところ、「強いて言うなら、歯磨きするときはつま先立ちしている」と教えてくれたのです。
「使える!」と思いました。
こちらも「毎日何分行う」となったら、私の場合やらなくなる可能性が大なのですが、歯磨きをする時と決めると、取り入れやすいと思えたから。このように、何かの時に「ながらで行う」のにつま先立ちはオススメです。単純なので取り入れやすいし、尺も自由にできるから。
因みに、ふくらはぎが美しい編集さんからは、「信号待ちの間は、つま先を上げ下げしている」と教わったので、これも意識して始めてみました。
待ち時間にできるので、こちらも行いやすい習慣でしょう。
●電車に乗るときは膝をつける
最後に私が最近、気に入って行っている習慣です。
それは電車で座れた時に(だけ)、左右の「膝をくっつける」「くるぶしもくっつける」というもの。
私は普段足を組んでしまいがちなうえ、身体の左右バランスも悪く、正したい気持ちが強いのですが、きちんと座ると疲れるので「まっすぐ座ったほうがいい」とわかっていながらもこれまでできないできました。なお、疲れるのは腹筋がないからだと思います。
しかし、美ボディさんたちの話を聞いてから、「短時間ならできるかも」と思うに至り、今では電車で座れた時にだけ行うようになりました。
行ってわかったのですが、膝をくっつけると、太ももの内側に力が入り、骨盤を立てた状態で固定しやすくなります。すると、自然と姿勢が良くなるのです! しかも、お腹とお尻の筋肉が自然に使われて、難なく腹筋運動ができるのです。
さらに、膝をくっつける意識でいる間は、内ももがしゃきっとするので、太もものスリム化が期待されますし、その状態でくるぶし同士もくっつけようとすると、ふくらはぎにも力が入り、足首からふくらはぎまでが「きゅっ」と引き締まる予感さえします。
私自身は、この「膝くっつけ」を、ひと月前から始めたのですが、その結果、なんと普段の生活でも膝をくっつけて座る時間が増えました。
最初から、「座る時は膝をくっつける」と決めていたら、良い姿勢自体が続かなかったでしょうが、少しの時間から始めたことで、より長く行える習慣として根付きつつあるのです! まだ根付いたとは言い切れませんが。
……ということで、筋トレが苦手な方や、筋トレの時間が取れないという方には、生活の中の「ちょっとした時間」に美ボディさんたちの習慣を取り入れることをオススメします。
また、繰り返しになりますが、自分の目で見て「キレイだなあ」「美ボディだなあ」と思う人に出会ったら、何をやっているのか聞いてみる習慣をつけるのもオススメです。「目標」を目で見ているので、イメージしやすいのが続けられるポイントなのだと思います。
Column
にらさわあきこの日々是実践美容道
新人美容研究家のにらさわあきこが取り組む美容道。アラフォー超えて、本格的に真剣に取り組むことになった「美容体験」や「美容習慣」の考察記。
2022.04.17(日)
文・撮影=にらさわあきこ