クリスマスリースをお正月リースに簡単アレンジ

 さて、クリスマスリースを25日まで目一杯楽しんだ後は、同じリースを利用して新年を迎えるウェルカムリースにしていきます。

 用意するものは、ポンポンマムやダリアなどの和の雰囲気のある造花と、ご祝儀袋のみです。

 まずはリースについている飾りをすべて外して、リースの土台のみ、もしくはグリーンのみが付いているシンプルなリースの状態に戻します。

 ここに造花をつけていきますが、ポイントは「アシンメトリー」に配置すること。洋のアレンジメントはシンメトリーにして、まんべんなく花材が配置されていることが多いのですが、和のアレンジメントはアシンメトリーで構成されているのが特徴です。

 時計の針に例えると、2時~5時くらいの右下にボリュームがでるように花材をつけていきます。

 オーナメントも小ぶりで金色のものであれば使用できますので、右下を意識して取り付けていきます。

 最後にご祝儀袋についている水引を外して、リースに取り付けて完成です。ご祝儀袋には和柄の和紙や色紙が付いていることが多いので、それを利用してもよいでしょう。

 アフタークリスマスの余韻を楽しむニューヨークスタイルのクリスマスリースを飾って、いつもよりも少しのんびりとした年末年始を過ごしてみてはいかがでしょうか?

 世界は今年、COVID-19感染拡大によって新たな経済不安に突入した中での、はじめてのクリスマスを迎えようとしています。

 大恐慌時代に生きた人々のように、不安の中で生まれた感謝の気持ちや、驚かせたい気持ち、皆で何かを成し遂げたい気持ちを、マンハッタンのツリーのような形で未来に残せたら素敵ですね。

佐藤俊輔(さとう しゅんすけ)

フラワーデザイナー。大手百貨店退社後、花の世界へ。2014年モナコ国際親善作品展国内選考会で特別賞を受賞。'17年「女性自身」(光文社)、’19年日本最大級の花材通販「はなどんやアソシエ」にて季節のアレンジメントを連載。テレビ、ラジオ出演のほか伊勢丹メンズ館のディスプレイ装飾など幅広く活躍中。

Column

新しい私を、花と。
Playful Flower Life!

花を買って家に飾る、それだけでも十分に豊かな時間を過ごせるけど、花の楽しみ方はノールール。今まで知らなかった新しい花との付き合い方を、フラワーデザイナーの佐藤俊輔さんがお届け。もっと自由に花と触れ合って、プレイフルな日々を楽しもう。

 

2020.12.05(土)
文=佐藤俊輔
写真=平松市聖