生花店「duft」を営むフローリストの若井ちえみさん。
そのハードな日々を支えるのは、心身の健康を大切にしたルーティン、そして花に囲まれた豊かな時間。
ずっと花屋を続けていくために体調管理を徹底
「市場へ行くため、週2、3日は朝3時半に起きたりと、生活は不規則だし体も酷使しがち。体調管理はこの仕事の一番の課題で、日頃からなるべく心身の健康を気遣うよう努めています」
と言うのは、松陰神社前の生花店「duft」のオーナーでフローリストの若井ちえみさん。
一見華やかな生花の仕事も、実は体が資本の体力勝負。その多忙さゆえ、開店当初は体を壊してしまったことも。
体の不調にはフラワーレメディや漢方を取り入れ、スキンケアやメイクは自然派の無添加化粧品を長年愛用。
「当時は食事もままならず、隙間時間におにぎりを囓る程度。体と同時に心のバランスもくずし、接客中も笑えないという状況に……」
病院で栄養指導を受け、食生活を見直すとみるみる改善。
「タンパク質やビタミンを積極的に摂るようにしたら、体も心も元気になって。食事って大切なんだと改めて感じました」と振り返る。
加えてルーティンに取り入れたのが、パーソナルジムでのトレーニング。
「目標にしているのは、長く花屋を続けられる体づくり。トレーナーさんに筋肉を意識して体を使う方法を教わり、悩みだった肩こりや腰痛も起こりにくくなりました」
2020.11.22(日)
Text=Etsuko Onodera
Photographs=Asami Enomoto