野菜オムレツ、キャベツ炒めなど副菜も充実

 肉や魚のメイン料理だけでなく、副菜の種類も豊富なのが嬉しいところ。

“自分流ワンプレートごはん”を楽しもう

 さて、この店のオーダー方法は先にお伝えしたように、好きなおかず数種とご飯を同じ皿に盛るだけです。

 どれだけ選んでも自由ですが、だいたい肉や魚のメイン料理を1~2種、野菜や卵料理を2~3種加えて、合計3~5種のおかずにご飯を合わせるのが一般的。

 選んだ料理の種類と数によって値段が決まる仕組みなので、皿に料理をのせたら、お店の人に見せて会計してもらいましょう。

 いろんな料理がごちゃっと一緒にのった皿の見た目は“映え”ませんが、家で食べるごはんのような気取らなさがあり、異国を忘れるあったかさがあります。

 また、おかずの汁をご飯にからめてみたり、料理を自由に混ぜてみたりと、自分流のアレンジでおいしさも増すのです。

 この経済飯、店によって料理はさまざまなので、今回紹介した料理がない場合は、「これは辛いの?」「おすすめは?」と店の人にどんどん聞いてみてください。どうしても迷ったら、隣のお客さんが選ぶ料理を真似するのも手です。おいしいものは地元の人が一番よく知っていますから!

Asian Home Recipe

所在地 Persiaran Mergastua, Kepong Kuala Lumpur
営業時間 9:30~20:30
アクセス クアラルンプール中心部から車で約20分

マレーシアごはんの会 
古川 音(ふるかわ おと)

「マレーシアごはんの会」にて、マレーシア料理店とコラボしたイベント、マレーシア人シェフに習う料理教室を企画・開催。クアラルンプールに4年滞在した経験をもつ。近著は『マレーシア 地元で愛される名物食堂』(ダイヤモンド社)。
オフィシャルサイト http://malaysianfood.org/

Column

マレーシアごはん偏愛主義!

現地で食べたごはんのおいしさに胸をうたれ、風土と歴史が育んだ食文化のとりことなった女性ふたりによる熱烈レポート。食べた人みんなを笑顔にする、マレーシアごはんのめくるめく世界をたっぷりご堪能ください。

2020.04.12(日)
文・撮影=古川 音(マレーシアごはんの会)