海外への渡航が難しい今、せめて各国の味で旅気分を味わいたいもの。
そこで、マレーシア通の古川音さんに簡単にできるマレーシアごはんのレシピを教えていただきました!
おなじみの生姜をたっぷり使ったマレーシアのスープ麺。鶏の旨みがしみ出たスープで、米麺をつるっといただきます。
体も心もあったまる 生姜料理のレシピ
スープ麺なんて難しそう……と思った人、心配はご無用。だし取り不要。鍋で鶏肉を炒めて、そこに水を注いでスープにしてしまうという、手軽なレシピです。
■材料 2人分
・乾燥ライスヌードル:2人前
・鶏もも肉:1枚(200~300グラム)
・生姜:1カケ(60~100グラム)
・キクラゲ:10グラム(水でもどしておく)
・塩:小さじ2
・ごま油:大さじ2(炒める用)
・水:600cc
・クコの実:お好みで
■作り方
(1) あらかじめ乾燥ライスヌードルを30分ほど水に浸しておく。
(2) 生姜は適度にカットしたら、すりこぎ等でたたいてつぶす。
(3) 鍋にごま油を入れて熱したら、(2)をこんがり焦げ目がつくまで、しっかり炒める。ここがおいしく作るポイント。
次に食べやすくカットした鶏肉、キクラゲ、塩を加えてさらに炒め、ざっと火がとおったら、分量の水を加えて熱す。
(4) 沸騰したらあくを取る。鶏肉に火がとおったら、(1)でもどしたライスヌードルを入れ、2~3分ほど煮込んで、できあがり。
現地の味にさらに近づけたいときは、刻んだ唐辛子としょうゆを混ぜた辛いしょうゆをつけダレに。鶏肉に垂らせば、つまみにもなります。
さて、常夏のマレーシアでも、生姜は体をあたためる食材として重宝されています。胃腸の働きを整え、血液の循環をよくし、その効果から美肌になる、という説も。とくに中国系マレーシア人の間では、“陰”に傾く出産直後の女性が、“陽”の性質をもつ生姜を毎日食べるという風習もあります。
そうそう、この料理、麺を入れずにスープとしても十分おいしいので、お試しください。
Column
マレーシアごはん偏愛主義!
現地で食べたごはんのおいしさに胸をうたれ、風土と歴史が育んだ食文化のとりことなった女性ふたりによる熱烈レポート。食べた人みんなを笑顔にする、マレーシアごはんのめくるめく世界をたっぷりご堪能ください。
2020.05.26(火)
文・撮影=古川 音(マレーシアごはんの会)