富士山が見える地で名作の誕生に立ち会う
叙情豊かな映像作品で国際的な評価を得るフィオナ・タンが、3つの新作を携えて個展を開催。
目玉は、富士山をモチーフにした新作《Ascent》。写真をふんだんに使ったインスタレーションを見れば、やっぱり富士は日本一で、世界に誇るべき山だとの思いが新たに湧く。
館は実物の富士山が見える地にあって、広大な庭園や花壇も併設。夏休みに訪れるのにもってこいの環境で、名作の誕生に立ち会いたい。
『フィオナ・タン│アセント』
会場 IZU PHOTO MUSEUM (静岡県・長泉町)
会期 2016年7月18日(月・祝)~10月18日(火)
料金 一般800円(税込)
電話番号 055-989-8780
URL http://www.izuphoto-museum.jp/
山内宏泰(やまうち ひろやす)
ライター。美術、写真、文芸その他について執筆。著書に『写真のフクシュウ荒木経惟の言葉』(パイインターナショナル)、『上野に行って2時間で学びなおす西洋絵画史』(星海社新書)など。堀江敏幸氏を迎えて「文学ワイン会」を2016年7月25日(月)、銀座エノテカ・ミレで開催。
Column
山内宏泰のこの1枚に会いたい!
美術、写真、文芸その他について執筆するライター、山内宏泰さんがナビゲート。いま見逃せない美術展をテーマに沿ってご紹介する、アートの“ななめ歩き”の提案です。
2016.07.21(木)
文=山内宏泰