大陸の彼方からやってきた、獅子と狛犬につながる神獣たち

木造「獅子・狛犬 一対」平安時代 9世紀 ロサンゼルス・カウンティ美術館蔵

 神社に詣でた参拝者がまず出会うのは、口元をそれぞれ「阿吽」の形に表した一対の神獣だ。角のあるものを狛犬、ないものを獅子とするこの不思議な獣は、遠く古代エジプトや西アジア、中央アジア、中国などで信仰された神獣にルーツを持つ。

 今展では獅子と狛犬につながる各国・各時代の神獣たち、また日本で独自に発展した名品まで幅広く展観。彼らが日本の神々を護るまでのはるかな道程を辿る。

秋季特別展『獅子と狛犬─神獣が来たはるかな道─』
会場 MIHO MUSEUM
会期 2014年9月2日(火)~12月14日(日)
料金 一般1,100円(税込)ほか 
電話番号 0748-82-3411
URL http://miho.jp/

2014.11.15(土)
文=橋本麻里