謎に包まれた絵巻「鳥獣戯画」は 時代を超えて観る者の心を浮き立たせる
カエルとウサギが相撲をとり、サルが袈裟を着込んで法要を催している。日本美術の中からモチーフを抜き出した「グッズ」は数あれど、デザインとしてサマになるのは、なんといっても《鳥獣人物戯画》をおいて他にあるまい。東京国立博物館で2015年6月7日まで開催中の『鳥獣戯画 ―京都 高山寺の至宝―』についてご紹介。
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2015/05/16
COLUMN
橋本麻里の「この美術展を見逃すな!」
古今東西の仏像、茶道具から、油絵、写真、マンガまで。ライターの橋本麻里さんが女子的目線で選んだ必見の美術展を愛情いっぱいで紹介します。 「なるほど、そういうことだったのか!」「面白い!」と行きたくなること請け合いです。
橋本 麻里
ライター/エディター。1972年生まれ。明治学院大学非常勤講師。近著に『変り兜 戦国のCOOL DESIGN』(新潮社)、共著に『チェーザレ・ボルジアを知っていますか?』(講談社)、『恋する春画』(新潮社)など。