出会いを大切に、仕事をしていきたい
――12月に控える「ショーシャンクの空に」など、最近は舞台への出演も増えていますが、今後将来的には、どんな俳優になりたい、またどんな役柄を演じたいとかありますか?
自分がどういうふうになりたいとかは、まだ分からないし、どういう役をやりたいかというのも特にないんです。でも、出会いが楽しいので、いろんな方とお仕事をしたいです。若い頃は同世代の方とお仕事する機会が多かったんですが、役者を続けていくうえでは、先輩の方たちともっともっとお仕事させてもらえたらいいなって。今年、蜷川(幸雄)さんの舞台(「わたしを離さないで」)をやらせてもらったんですが、稽古場から本当に楽しかったんです。みんなで試行錯誤しながら考える毎日が、このまま終わらなきゃいいのに、と初めて思ったし、本番もアッという間に終わっちゃった感じでした。じつは飽き性で、以前は舞台がちょっと苦手だったんですが、この感覚で楽しみながらやれたら、見え方も広がるんだろうなと思いましたね。
――歌手活動に関しては、いかがでしょうか?
今はお芝居をやらせてもらえるときはお芝居に集中して、歌をやるときは歌に集中して、どっちも大事にしていけたらいいなと思うんです。歌手としては、有り難いことに最初から大きなところでライヴをさせてもらったので、今後は全国のいろんなライヴハウスを回って、最終的にまた大きなところでライヴをやりたいですね。
三浦涼介(みうらりょうすけ)
1987年2月16日生まれ。東京出身。02年に俳優デビューし、10年「仮面ライダーオーズ/OOO」のアンク/泉信吾役でレギュラー出演。12年には念願のソロCDデビューを果たした。7月29日(火)には大阪アムホールにて、スペシャルライブを開催するほか、12月11日(木)~29日(月)舞台 ロンドン版 「ショーシャンクの空に」(シアタークリエ)に出演する(翌年1月には地方公演も予定)。
『るろうに剣心 京都大火編 / 伝説の最期編』
伝説の人斬り、緋村剣心(佐藤健)は刀を置き、平穏な生活を送っていたが、彼から影の人斬り役を引き継いだ志々雄真実(藤原竜也)が京都でその名をとどろかせていることを知る。剣心が京都へ向かうなか、志々雄の配下にある特攻部隊・十本刀の張(三浦涼介)が行く手を阻む。
(C) 和月伸宏 / 集英社 (C) 2014「るろうに剣心 京都大火 / 伝説の最期」製作委員会
http://www.rurouni-kenshin.jp/
2014年8月1日(金)、9月13日(土)新宿ピカデリーほか二部作連続全国ロードショー
くれい響 (くれい ひびき)
1971年東京都出身。映画評論家。幼少時代から映画館に通い、大学在学中にクイズ番組「カルトQ」(B級映画の回)で優勝。その後、バラエティ番組制作を経て、「映画秘宝」(洋泉社)編集部員からフリーに。映画誌・情報誌のほか、劇場プログラムなどにも寄稿。
Column
厳選「いい男」大図鑑
映画や舞台、ドラマ、CMなどで活躍する「いい男」たちに、映画評論家のくれい響さんが直撃インタビュー。デビューのきっかけから、最新作についてのエピソードまで、ぐっと迫ります。
2014.07.18(金)
文=くれい響
撮影=三浦英絵