R&Bシンガーとしてデビュー後、ミュージカル「黒執事」で注目を浴びた松下優也。最新舞台「タンブリングFINAL」では主演を務めるなど、24歳の今、演劇界に新風を巻き起こしている彼が、音楽への想い、そして演技開眼について語る。

サッカー少年から一転、歌手を目指す

――小学生の頃はサッカー少年だったそうですが、どういうきっかけで歌手を目指すことになったのでしょうか?

 僕、おばあちゃん子で、小さい頃からおばあちゃんが聴いている演歌など、歌を歌うことが好きだったんです。もちろん音楽の授業も好きでしたが、あの頃は歌手になろうとは思っていませんでしたね。その後、音楽そのものに興味を持ち始めたのは小6ぐらいのとき。それまでは世の中で流行っている、学校の友だちと同じような曲を聴いていましたが、自らの意志でダンス系や洋楽のCDを買ったり、借りたりするようになったんです。

――具体的には、どのようなアーティストを聴いていたのですか?

 日本でいうならDA PUMPさんだったり、w-inds.さんだったり、歌って踊るスタイルのアーティストさん。あと、Dragon Ash さんやRIP SLYMEさん、KICK THE CAN CREWといったヒップホップ系ですかね。でも、洋楽でいちばん聴いていたのはエミネムよりもエアロスミスなんですよ(笑)。そういったアーティストさんの曲を聴いているうちに、自分も歌手になりたいと思うようになったんです。

2014.06.20(金)
文=くれい響
撮影=鈴木七絵
ヘア&メイク=武部千里