作家・乙一が、中田永一という別名義で執筆した原作の映画化『百瀬、こっちを向いて。』で、ひょんなことから期間限定でカップルを装うことになった男子高校生・ノボルを演じる竹内太郎、24歳。慶應大出身で海外経験が豊富という華やかなプロフィールで話題の彼が、大学卒業直後の今、仕事にかける想いを語った。

少年時代の豊富な海外生活で育んだもの

――これまでニューヨークに6年、チューリッヒに1年、ロンドンに3年住んできたとのことですが、ご両親の仕事の関係ですか?

 そうですね。父の仕事の関係から、小学校の6年間と高校の3年間は海外にいたことになります。小学校に入るまでは日本で育ちましたが、小学校入学と同時にニューヨークに移り6年過ごし、中学で日本に戻ってきたものの、高校で再びチューリッヒへ行き、さらにロンドンへ移り、大学で日本に戻るという慌しさでしたが、5歳から高校卒業までずっとサッカーをやっていたので、特に友達に困ることはなかったですね。

――つまり、将来の夢はサッカー選手だったということですか? 俳優に対する興味はいつから出てきたのでしょうか?

 5歳から小学校低学年ぐらいまではサッカー選手を夢見ていましたが、なんとなくムリそうな感じがしましたし、アメリカにいた頃、周りの子たちはバスケしかやってなかったんです。その後は、特に将来については考えたことはなかったです。この業界にもまったく興味がなかったんですが、大学入学のために日本に戻ってきたときに、事務所の方にお声掛けしてもらって、同世代の男の子たちと一緒にレッスンを受けたら、ただ単純に楽しかったんです。

――それは具体的にどういうことですか? 

 ちょっと恥ずかしいながらも、振りきって演技することができたんです。やっぱり小さい頃から転校が多かったこともあって、新しい環境に対しての恐怖心みたいなものが僕にはないんですよね。

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2014.04.25(金)
文=くれい響
撮影=山元茂樹