ライトノベルがベストセラーとなり、コミック化、アニメ化もされた『僕は友達が少ない』が、オリジナルストーリーで実写化。劇中、主人公たちの天敵となる生徒会長・西園寺を演じたのが栗原類、19歳。「ネガティブすぎるイケメンモデル」としてバラエティ番組で引っ張りだこになり、お茶の間でも知られる彼が、今後は俳優活動に力を入れていきたいという意気込みを、静かに熱く語った。

ひとつひとつの仕事を慎重にこなしていく

――5歳頃からモデル活動を始められたそうですが、当時の気持ちは覚えていますか。

 モデルは0歳の頃には始めていたんですが、5歳ぐらいのときにはじめて事務所に登録したんです。でも、その後6歳から11歳までニューヨークに住んでいる間は、基本的にお仕事はしていませんでしたし、まれに雑誌や広告などの仕事が入っても、ニューヨークにいた6年間で数回程度。本当に思い出作りという感じでした。撮影自体も楽しいと思う以前に、当時の自分は撮影というものを深く考えていなかったので、現場に入ってからそこでいろいろなことを学ぶことが多かったです。

――その後、14歳ぐらいからファッション誌「MEN'S NON-NO」に定期的に登場されるわけですが、以前とは考え方は変わりましたか?

 そうですね。毎月一回撮影でお世話になるんですが、回を追うごとに楽しくなってきて、本格的にこの仕事を続けていきたいと思い始めました。さらにオーディションを受けたり、ショーに出たりすることも続くうちに、文字通り「普通に仕事をしていこう」と考えるようになった。分かりにくい言い方かもしれませんが、「ひとつひとつの仕事を慎重にこなしていこう」ということです。たとえば、モデルとして雑誌やショーに出るときは、ちゃんと服を見せる。自分たちはあくまでもマネキンなので、前に出ないようにしようと。今も、その考えは変わりませんね。

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2014.01.10(金)
text:Hibiki Kurei
photographs:Hirofumi Kamaya
hair&make-up:Masahi Yoshida
styling:Kyu Hokari