自分のことをネガティブなんて言ったことはない

――一方で、インタビューではその当時に“ひねくれた性格になった”とも発言されてます。つまり、それまではネガティブな性格ではなかったのでしょうか? また、そのきっかけとなった出来事があったのでしょうか?

 僕はもともと、こういう感じです。ただ、モデルの仕事を続けていくうえで、自分に厳しくしないといけないと思っただけなんです。たとえば、周りの方に「良かったよ」と褒められても、その言葉を素直に受け止めてモチベーションを上げるというよりは、逆に「もっと頑張らないとダメだ」と自分を追い詰めるような感じでいたいと。でも、僕自身は一度も自分のことをネガティブなんて言ったことがないんですよ。

――そうなんですか。2012年には「ネガティブ・モデル」として、さまざまなTV番組に出演されましたが、ご自身の心境はいかがだったのでしょうか?

 TV番組に限らず、それまでいろいろなオーディションを受けてきたんですが、同世代の方々のフレッシュで元気いっぱいにアピールしている姿を見てきて、自分自身の需要は無いなと思っていました。だから、出演依頼をいただけるのはとても有り難いお話でした。いろいろアピールする人のマネをしてもかなわないですし、面接のときはできるだけありのままの自分を見せた方がいいと思えるようになりました。

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2014.01.10(金)
text:Hibiki Kurei
photographs:Hirofumi Kamaya
hair&make-up:Masahi Yoshida
styling:Kyu Hokari