海外での活動も視野に入れた俳優活動

――本作への出演後、モデル事務所から俳優事務所に移籍されましたが、先ほども言われたように将来は役者を目指していくということですか?

 TVに出はじめた頃、僕自身、すぐ消える存在だと思ってました。あまりメディアに出続けると、やはり視聴者の方も飽きるわけですから、心の中でも頭の中でもそう思っていたんです。最近は一大決心と言ったら大袈裟ですが、役者として頑張っていきたい気持ちが強くなりました。映画も舞台もどんどんやっていきたいですが、先ほども言ったように、普通に仕事をしていきたい。今後、お仕事が減ることもあると思いますが、そのときは焦らずに、頭を使って何か別のことにトライしてみるとか、いろいろ対応していきながら役者を目指したいと思います。

――英語も堪能なだけに、海外進出も考えられていますか?

 そうですね。モデルとしてパリコレに出たいという気持ちはありますし、海外に行って映画のオーディションをたくさん受けたいと思います。海外の憧れの俳優さんは、クリストファー・ウォーケン、ジョン・トラボルタ、ジム・キャリー、ビル・マーレー。好きな監督さんは、デヴィッド・クローネンバーグ、スタンリー・キューブリック、クエンティン・タランティーノなど、挙げたらキリがありませんね。

栗原類(くりはら るい)
1994年12月6日生まれ。東京都出身。イギリス人の父と日本人の母を持ち、幼い頃からモデル活動を始める。現在は「メンズノンノ」や「ポパイ」などの男性ファッション誌で活躍するほか、“ネガティブすぎるイケメンモデル”として数々のTV番組に出演する。

『僕は友達が少ない』
聖クロニカ学園2年生に転校した小鷹(瀬戸康史)は、ハーフで金髪という風貌から友達ができない。ある日、キツい性格と毒舌で孤立していた夜空(北乃きい)と知り合った彼は、ひょんなことから友達作りが目的の「隣人部」を結成。だが、自由すぎる彼らの行動を生徒会長の西園寺(栗原類)はマークしていた。
(C) 2014映画「僕は友達が少ない」製作委員会
http://www.haganai-movie.jp/
2月1日よりロードショー

くれい響 (くれい ひびき)
1971年東京都出身。映画評論家。幼少時代から映画館に通い、大学在学中にクイズ番組「カルトQ」(B級映画の回)で優勝。その後、バラエティ番組制作を経て、「映画秘宝」(洋泉社)編集部員からフリーに。映画誌・情報誌のほか、劇場プログラムなどにも寄稿。

Column

厳選「いい男」大図鑑

 映画や舞台、ドラマ、CMなどで活躍する「いい男」たちに、映画評論家のくれい響さんが直撃インタビュー。デビューのきっかけから、最新作についてのエピソードまで、ぐっと迫ります。

2014.01.10(金)
text:Hibiki Kurei
photographs:Hirofumi Kamaya
hair&make-up:Masahi Yoshida
styling:Kyu Hokari