藤原竜也と山田孝之が初共演を果たしたアクション・サスペンス『MONSTERZ モンスターズ』で、山田演じる終一のオタクな親友・晃役を演じる太賀(たいが)。主演も助演もこなせる若手実力派として注目を浴びる彼が、憧れの人・山田との初共演を語る。

山田孝之に憧れ、同じ事務所の門を叩く

――俳優を目指そうと思ったきっかけを教えてください。

 10歳ぐらいのときに、TVでドラマ版の「WATER BOYS」に感動して、主演の山田孝之さんを好きになり、自分も向こう側の世界に行ってみたいと思ったんです。ちょうど『バッテリー』という映画の一般応募があって、オーディションを受けて、主人公・巧の野球部のチームメイトを演じました。巧を演じていた林遣都が山田さんと同じ事務所だったので、事務所の方に「入れてください」と頼みこんで、今に至りますね。

――デビュー1年にして、前田敦子さんも出演した『那須少年記』で主演を務めますが、そのときの心境はいかがでしたか?

 確かに主演作ではありましたが、毎日のようにひたすらオーディションを受けるなかで、受かった作品に出してもらったという感じで。一作一作全力で仕事している気持ちは、今も変わりません。

――その後、俳優として転機を迎えたり、壁にぶつかったりした印象的な作品はありますか?

 どんな役をやるにしても、簡単な役はないと思うんです。そのなかで、あえていうなら大河ドラマの「江~姫たちの戦国~」。大河ドラマの出演は3回目だったので、出演することへの気負いはなかったんですが、やはり周りは大御所の方ばかりですし、そんな緊張のなかで演じる役が豊臣秀頼だったというのは大きかったと思います。豊臣秀吉の息子ですから、所作はもちろん、気品のようなものも出したかったんですが、難しかったですね。

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2014.05.23(金)
文=くれい響
撮影=深野未季