理不尽な社会に立ち向かう女性たちの姿を描いた、NHKの社会派エンターテインメントドラマ『対決』。4月5日(日)夜10時から放送スタートするこの作品の主演を務めた松本若菜さんにお話を伺いました。

 松本さんが演じたのは、正義感の強い新聞記者・檜葉菊乃(ひば・きくの)。インタビュー前篇となる今回は、作品のテーマや役づくり、共演者とのお芝居について聞きました。

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「正しさ」がぶつかる物語に惹かれて

――オファーがあった時のお気持ちからお聞かせください。

 制作統括の黒沢(淳)さんから熱いお声がけをいただき、まずはそのお気持ちにお応えしたいと思いました。

 ドラマは、男性優位の社会で理不尽に直面してきた二人の女性の、それぞれの「対決」を描いています。難しいテーマですが、実は立場によって見える景色は変わってきます。作品を通して私自身にもいろいろな気づきが得られると思い、ぜひやらせてください、とお返事しました。

――NHKの連続ドラマでは、初主演となります。

 はい。うれしさはもちろんですが、骨太なテーマで、共感も反発も生みそうな内容でしたので、うまく演じられるだろうかというプレッシャーはかなりありました。しっかりとした覚悟をもって挑まなくてはいけない、と自分に言い聞かせました。

――松本さんが演じる檜葉菊乃を、どんな人物だと捉えましたか。

 菊乃は、記者としての強い使命感を持ち、社会の理不尽を伝えようとする女性です。物語の中でさまざまな人と出会い、いろいろな出来事に直面しながら、自分の弱さや迷いとも向き合っていきます。

 (池田千尋)監督とも事前にかなり話をさせていただき、「ステレオタイプな記者にはならないようにしよう」と決めました。監督からは「人間っぽくあってほしい」とリクエストもいただいていたので、人間味を出せるよう、感情の揺れを大切に演じました。

 撮影中は、私が少しでもお芝居に違和感を覚えると、監督がヒントをくださったり、一緒に悩んでくださったりして、本当に幸せな現場でした。

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