お笑い芸人さんに、愛する地元のおいしい食べ物や仕事でよく行く場所でのおいしいものを語ってもらう不定期連載「芸人ソウルフード」。

 第6回に登場いただくのは、タイムマシーン3号の関 太さん。現在の群馬県吾妻郡中之条町ご出身ですが、合併前にあった六合村(くにむら)という村で生まれ育ったそうです。

 自然がたくさんある山間という環境から、山や川の恵み、自宅で育てた野菜など、地のものをたくさん食べる豊かな生活をしていたとのことですが、幼い頃は加工品やファストフードに憧れがあったそう。大人になった今は、子どもの頃の食生活は「贅沢だった」と話します。

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食卓に並ぶのは天然のものと自家製!

――関さんは群馬県吾妻郡中之条町のご出身とのことですが、合併以前は六合村で生まれ育ったんですよね。六合村は日本で最後に消滅した村だそうで。

 山に囲まれた静かなところで、道も舗装されてない田舎でした。中学校は1クラス8人とか11人くらいで、全校合わせて31人くらい。中之条町との合併後は、60人くらいになりました。

 都会にあるようなものは何もないので、崖とか雑木林に遊びに行ったり、山に入ってアケビや山菜、栗を採ったりして。「あそこ、下水道工事やってるから見に行こうぜ」とか「ユンボ見に行こうぜ」みたいな感じでしたね。

 あとは渓流釣り。腰に魚籠をつけて自宅近くの川に行って、下流から上流に向かって進んで天然のヤマメとかイワナを釣ってました。

――そういう魚が採れるということは、水がきれいなところなんですね。

 東京に出て思いましたねぇ。小学校の修学旅行で初めて東京に来たんですが、初めての水道水にちょっとギョッとしたというか。東京の水がおいしくないっていうことではないんですけどね、もちろん。うちは水道とは別に、山から水を未だに引いているんですよ。実家の水ってうまいんだなってその時思いましたね。

――周りに自然が多いと、食べ物もおいしかったでしょうね。

 イワナの塩焼きは絶品です。自分で釣った魚の内臓を取って塩をまぶして、うまいこと刺すと尻尾がきれいに焼き上がるので、丁寧に串を刺して焼いてました。

 群馬は味噌もおいしいんですよ。田楽につける味噌、あとは焼きまんじゅうっていう味噌だれを塗ったまんじゅうもおいしくて。今思えば串料理が多かった気がします。実家は庭も広かったので、ぶった斬ったドラム缶の中に炭を入れて、庭でよくバーベキューとかやってました。

 山菜も採れますし、実家では野菜も作っていて、椎茸や大根は隣町の草津温泉のホテルや旅館に届けていました。椎茸は年に1回、今くらいの時期になると家族全員で山に行って、切ってある木にドリルで穴を開けて、きょうだい3人でその穴に菌を打ち込むんです。椎茸はバーベキューで焼くこともありましたし、味噌汁に入っていたり、煮物に使われていたり、何にでも入れてありましたね。大人になってから原木で作った椎茸のうまさがわかりましたけど、子どもの頃はあんまり好きじゃなかったですね。

 ほかに、なめことかも自家製だった気がしますし、味噌は自分の家でも作っていました。近所の人たちと大釜に大豆をいっぱい入れて……梅干しも作ってましたね。けど、きのこも野菜も全部嫌いで。たまに出る人工物がうまくて!

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