昨年12月、本州と九州を隔てる関門海峡を望む一等地にオープンした「リゾナーレ下関」。コンセプトは「海峡のデザイナーズホテル」で、このロケーションならではの滞在が叶います。

 前篇では、下関名物の「ふぐ」を斬新なスタイルで楽しめるレストランや、ミステリアスな「ふぐ」の生態・魅力に迫るコンテンツ、海峡を望むブックス&カフェやラウンジなど、下関に泊まりたくなる魅力を中心にご紹介します。


「ふぐ」の新たな魅力をイタリア料理で

 下関ならではの食体験を楽しめるメインダイニング「OTTO SETTE SHIMONOSEKI(オットセッテ シモノセキ)」のコンセプトは、「Il Fascino Di Fugu(イル ファッシノ ディ フグ)」。イタリア語で「ふぐの魅力」という意味で、前菜からメインまで「ふぐ」を使用したコースを楽しむことができます。

 6月16 日までの期間は、春限定のディナーコースを提供(全9品 18,000円・税・サ込)。前菜、パスタ、メインの計6品に「ふぐ」が使われ、厚みや調理法、組み合わせによって新たになる「ふぐ」の魅力を発見できます。さっそく、その一部をご紹介しましょう。

 コースの幕開けは、美しい蒔絵を施した漆器の蓋物。聞けば、室町時代から山口市に伝わる大内塗(おおうちぬり)の職人の手によるもので、開業にあたり特注したオリジナルだそう。蓋を開けると、色とりどりの小さな前菜に目を奪われます。

 タコの煮凝り、夏みかんの丸づけ(山口の銘菓)と生ハム、サザエのタルターラ、ノドグロとカポナータ、ウニをのせたパッパコルポモドーロなど、イタリアの伝統食×山口らしい素材の組み合わせが、最初からそうであるようにマッチ。

 「ふぐのカルパッチョ 柑橘のスキューマ」は、ふぐの薄造りをカルパッチョに仕立て、軽やかな柑橘の泡を添えた一品。春らしい3種のハーブの青い香りがふぐの繊細な風味を引き立てます。合わせたワインはイタリアの微発泡、ソーヴィニヨン・フリッザンテ。柑橘やハーブのニュアンスを持つ爽やかな口当たりは、まさに今の気分にぴったり!

 「ふぐのフリットと身皮のリゾット」は、厚切りにしたふぐをサクサク&レアなフリットにし、大粒の酒米にふぐの骨から取っただしを含ませたリゾットにON。料理に柑橘を搾るイメージで合わせたドリンクは、周防大島産の温州みかんでつくられる醸造酒。まさに、ここでしか味わえない組み合わせです。

 メインの牛フィレ肉には、ふぐの白子のムニエルを重ねて贅沢に。アンチョビやふぐの魚醤を加えた焦がしバターのソースが一体感を生み出します。合わせたワインは濃厚なバルバレスコ。ドライフルーツのような複雑でエレガントなアロマが心地よく、料理をより洗練された味わいに引き立てます。

 ワインペアリングは、国内外のワインだけでなく山口県の日本酒なども合わせた、この土地の魅力を満喫できるライナップ。かなりお得感があるので、ワイン好きならぜひオーダーすることをおすすめします。

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