新たな空間で紡がれる次なる滞在のストーリー
◆パーク ハイアット 東京[東京・西新宿]
日本におけるラグジュアリーの歴史。その1ページに燦然と輝くホテルのひとつといえば、それは間違いなくパーク ハイアット 東京でしょう。
1994年、“世界のTANGE”こと建築家・丹下健三氏が手がけた超高層ビルの最上層に誕生したパーク ハイアット 東京。
館内にはそれまでの高級ホテルのイメージを一変する斬新な趣向に満ち溢れ、デザイン界の英才、ジョン モーフォード氏によって具現化されたタイムレスな美意識は、贅沢の価値観が“ゴージャス”から“ラグジュアリー”へと進化する時代の象徴となりました。
それから時を経ること30余年。数多のおもてなしのレジェンドを生み出してきたこのホテルが、また新たな歴史を紡ぎだします。
約19カ月間にも及ぶ全館休館という大胆な決断のもとにリニューアルされた館内は、私たちの感激の記憶のなかにある、まさにあのパーク ハイアット 東京そのもの。
リニューアルとは異なるインテリアへと一新するものという、そんな常識を覆し、新生した空間は揺らぐことのない信念と美学によって貫かれています。
常に不朽を目指してきたホテルだからこそ実現できる、ラグジュアリーの新たな歴史が今、ここから始まるのです。
感激の記憶が甦る、その唯一無二の瞬間を楽しむ
2025年12月9日、冬の澄んだ青空に祝福されて19カ月ぶりにゲストを迎えた新生パーク ハイアット 東京。
地上41階に広がる竹林、壮観なアトリウムから降り注ぐ眩い光、約2000冊のライブラリー、心に残るコンテンポラリーアート……。待望の再訪を果たしたゲストの胸には、初めてこのホテルに足を踏み入れた時代へとタイムスリップしたかのように、あの感激の瞬間が甦ったに違いありません。
そして、極めて非日常な空間でありながら、「ただいま」と思わず口にしたくなる安らぎと癒やし。パーク ハイアット 東京に滞在する喜びは、この唯一無二の感情に包まれることにあるのです。
変わらないことの革新性。ジョン モーフォード氏が創り上げた完璧な美意識を継承しながら、全館をいかに新たにするか……。
今回、その難題に挑戦したのがパリを拠点とするデザインスタジオ「ジュアン マンク」。パトリック ジュアン、サンジット マンク両氏が、数えきれない眠れぬ夜を重ねながらこのプロジェクトに没入しました。
「私たちの目的は、すべてを守ることでも、すべてを変えることでもありません。ホテルを“造り直す”のではなく、“本来なり得る姿”を引き出すこと。それをゲストの心に響く“感情の体験”として実現したいと考えたのです」(パトリック氏)
そして、その試みは見事に成功しているようです。
CREA Traveller 2026年春号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。
