女芸人No.1決定戦THE W 2024チャンピオン、にぼしいわし。フリーの芸人である彼女たちは2023年に東京進出、2025年には個人事務所株式会社A-dashiを立ち上げ精力的にライブ活動を続けている。
そんなにぼしいわしが満を持して解き放つ女性のための下ネタライブ「ブー子」。なぜ今、女性芸人が下ネタに挑戦するのか。A-dashi副社長であり、にぼしいわしのネタ作りを担当する伽説いわしに聞いた。
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生理ネタで「女性は大爆笑、男性はポカン…って」
――いわしさんがこの「女性芸人による女性のための下ネタライブ『ブー子』」を企画された経緯を教えてください。
(三浦)マイルドさんのエログロなんでもありのライブ「くそいろクリスマス」で初めて生理のネタをしたときに、女性だけ笑ってたっていうことに気づいたんです。
金属バットさんとか、黒帯さんとか、10組ぐらい芸人が呼ばれてたんですけど、女性がうちらだけで。うちらしかできないネタやらないといけないなってなったときに、あ、生理かなって。それで作ったんですけど、いざ披露したらめっちゃ女性にウケてるのに男性はポカン……みたいな。
――他の芸人さんの評判は?
ウケてるけどなんでウケてるか分からんって言ってました。めっちゃウケてるけどなにしたん? みたいな感じでしたね。
――男性芸人さんからすると外国語でネタやってるみたいな感じですかね。
そうだと思います。漫才もM-1もどんどんレベル上がってて、いろんな術が削られているというか、4分しゃべくりやったりコントやったり、こういう入り方はもう去年で出尽くしてるとか、誰もやってないことを探すのは大変です。でも女性の下ネタは誰もやってないので、まさに選び放題で。
――こんなところにお宝があったと。
たとえばオダウエダの、カーセックスと思ったらクジラだった、クジラだと思ったらカーセックスだったっていう変なネタがあるんですけど。もちろん女性も笑えるんですけど、やはり男性に向けたネタを女性がやってるっていうおもしろさもあると思うんですよね。
紺野ぶるまさんのちんこ謎かけも、ぶるまさんみたいな、一見下ネタをしなそうなきれいな方が下ネタのお笑いもできるよっていうのも1個乗っかって、男性も女性も笑ってる。これまでの下ネタはまず男性に見せるものという前提があって、女性に向けたものはなかったなと。
――その後、経血が都道府県の形になっているとか、限界突破した汚物入れが登場するネタも作ったと伺いました。生理の漫才を、男性がポカン、女性客が腹抱えて笑ってるみたいな状況は演者としてどんな感覚でしたか。
芸人の世界って、男性芸人には女性ファンが付いたり、女性芸人には男性ファンが付いたりが多いんです。うちらはもともと女性ファンが割と多かったですけど、同性を笑かせたときのうれしさというか、認められた感みたいなのはやっぱりありました。と同時に、「あ、男性は分からないんだ」っていうことにびっくりしましたね。ナプキンを巻いて、くるんで捨てるとかも知らないって。
