年間を通し波が穏やかで、“瀬戸内ブルー”とも称される遠浅の海と島々が広がる瀬戸内海。そんな瀬戸内海沿いの街のひとつ、兵庫県赤穂市にて地域の文化や伝統を次の時代へ繋いでいく旅のかたち「あこうミネラルツーリズム」がじわりと広がりを見せている。
塩の生産で栄えた街の歴史をたどり、潮風を感じながら山々と海が織り成す自然の景色と豊かな食をゆったりと堪能。赤穂で見つけた、癒しの旅を巡っていこう。
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〈赤穂城跡〜駅前〉塩田で栄えた城下町の名残を探して
姫路駅から電車で約30分、播州赤穂駅から今回の旅はスタート。
日本第一とも称された赤穂の塩。その最盛期は江戸時代にさかのぼる。時の藩主・浅野長直が、大規模な生産を可能にした「入浜塩田」を開発したことで、赤穂の塩は瀬戸内海一帯の塩づくりにも大きな影響を与えた。
「赤穂城跡」周辺をはじめ、塩づくりによってもたらされた豊かさの面影は今も赤穂の街並みに残っている。
城下町の空気を感じながら歩き、播州赤穂駅前の大通りに店を構える街に根差したお茶屋「茶舗わかさ」を訪問。
のれんをくぐり、店内に足を踏み入れるとずらりと並ぶ茶葉や茶器。日本茶インストラクターの資格を持つ店主の若狭恒樹さんの元には、地域の人々が、来客用やハレの日のお茶を求めて気軽に立ち寄るという。以前は街に何件もあったお茶屋さんも後継者不足などを理由に姿を消し、現在は茶舗わかさのみが営業を続けている。
「当店では各地のお茶をオリジナルでブレンドしたものを中心に販売しています。上質なものを日常茶飯に実現することにこだわりたいと考えていますので、外見は飾りすぎず、あくまで中身重視のスタンスです」と若狭さん。
お話を伺った後は、抹茶ラテを頂くことに。日本茶専門店がつくる濃い抹茶ラテは着色料・香料ともに無添加にこだわり、一口飲めば本格的なお抹茶の香りが広がる。
テイクアウトメニューとして販売されているものだが、店頭奥の長火鉢の喫茶席で味わうのもおすすめ。お土産や普段使いのお茶のアレコレを店主と話すひとときは、赤穂に流れるゆったりとした時間をより深いものにすることだろう。
茶舗わかさ
住所:兵庫県赤穂市加里屋56-3
電話番号:0791-43-7324
営業時間:9:30~19:00(日・祝 9:30~18:00)
定休日:不定休
https://chahowakasa.wixsite.com/my-site-1
